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2024.05.25
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テーマ:ニュース(99438)
安定神話どこへ…県職員採用試験、大卒申込者が過去20年で最少 前年度からも2割減「学生の民間志向高まった」
鹿児島県は22日、来春入庁予定の2024年度職員採用試験(大卒程度)の申込者数が451人だったと発表した。前年度の552人から101人、18.3%の大幅減。県人事委員会によると、統計が確認できる03年度以降で最少だった。(以下略)
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県庁合格者の4割が辞退…「人材確保推進チーム」新設 ペーパーレス化で8億円コストカット
県職員の採用試験では昨年度、合格者の4割近くが辞退しました。~
県によりますと、昨年度の職員採用試験では合格者の36.8パーセントが辞退したということで、21日の会議では、今年度「人材確保推進チーム」を設置することが報告されました。(以下略)

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鹿児島県と言えば、もう15年くらい前になりますが、阿久根市で竹原信一という人物が市長を務めていた間、すさまじい公務員攻撃が展開されたことがありました。市職員の給料やボーナスをカットする条例案を、議会の議決によらず専決処分で強行するなどの異常な強権的市政運営を繰り広げた挙句、リコールによって市長の座を追われました。
その鹿児島県で、採用試験の応募者数が今年度大幅減で過去最低となったそうです。しかも昨年の合格者の1/3が採用を辞退しているそうです。今年も同様に合格者の中から多くの辞退者が出ることが予想されます。

たまたま目についた記事が鹿児島県でしたが、この状況は全国的に変わりません。おそらく鹿児島県も同様と思いますが、全国的に、昨年の採用試験の時点で過去最低レベルに競争倍率が落ちています。
例えば、東京都特別区の昨年の採用試験(1類つまりいわゆる大卒程度の事務職)の昨年度の競争倍率は2.5倍と発表されています。
私のおぼろげな記憶では、30年以上前のバブルの最絶頂期、公務員の競争倍率がもっとも低かった時代でも、東京23区の採用試験の競争倍率は3.5倍前後だったと記憶しています。
しかも、上記リンク先を見ていただくと分かりますが、採用1181人の予定に対して合格者が3013人もいました。
東京23区の採用試験の場合、合格者の中から23区各区が面接して採用していくのですが、合格者名簿に載っていても最終的にどこの区にも採用されない人が、多少は出てきます。ただし、全体の何割かは知りませんが、そう多くはないでしょう。それよりも、採用辞退者があまりに多いことが主たる原因で、採用予定者の3倍近くも合格者を出しているのでしょう。
ちなみに、公務員は現在60歳定年から65歳定年へと定年延長の経過措置の過程にあります。そのため、この3月末には定年退職者はいませんでした(ただし、フルタイム勤務が終了して短時間勤務に移行する人はいた)。それにもかかわらず競争倍率が過去最低、言い換えれば採用予定者数が非常に多かったのは、一つには途中退職してしまう若手~中堅職員が激増していること、もう一つは、定年延長されても60歳で退職してしまう、まだフルタイム勤務ができる年齢でもやめて短時間勤務に移行してしまう職員が大勢いることが原因でしょう。
つまり、採用試験の合格者はどんどん辞退するし、今働いている職員もどんどん退職しているという最悪の状態にあるわけです。

なお、東京23区の今年の採用試験(来年度採用予定)の申込者数を見ると、鹿児島県と同様に、昨年度より申込者が減っていることが分かります(過去最低かどうかは調べていないので分かりませんが)。
最終合格者はこれから決まりますが、採用予定者数は昨年より150人ほど多く、したがって合格者数(あるいは合格させたい人数)も去年より多く、ということは競争倍率は過去最低だった昨年度よりさらに下がることは確実です。

さらにすさまじいのは教員です。

東京都の教員採用、小学校で過去最低1.1倍 質の低下いっそう懸念
東京都教育委員会が実施した2024年度の教員採用選考について、小学校の受験倍率が1・1倍だったことが分かった。都教委が29日、発表した。小中高、特別支援学校を合わせた全体の倍率も1・6倍で、初めて2倍を切った。いずれも過去最低だった前年を下回り、教員の質の低下や人手不足がいっそう懸念される事態となっている。(以下略)
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倍率1.1倍ですよ、ほぼ無競争です。それが去年の採用試験ですから、鹿児島県の例、東京都特別区の例から類推すれば、今年は更に倍率が下がるとみて間違い何ないでしょう。

阿久根市の竹原元市長について触れましたが、あの当時、公務員叩きが流行したのは阿久根市だけだったわけではありません。大阪の維新など、それで勢力を拡大したと言って過言ではないし、自民党の小泉政権なども同様でした。
このブログでも、公務員叩きのコメントは少なからずありました。そうやって、全国的傾向として、公務員を叩き続けて、今では公務員という仕事は、多くの人が魅力を感じずに逃げ出すような待遇になってしまったというわけです。
何か、「世界一の先進国」と言われていた日本が、気が付けばどんどん貧しい国になりつつある状況と、軌を一にしている気もします。
この先に明るい未来が待っているようには、到底思えないのが現実です。





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最終更新日  2024.05.26 00:14:39
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