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石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

2008.03.24
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カテゴリ:新録かきおろし
笹沢左保:著『六本木心中』角川文庫
「六本木心中」
「純愛碑」
「向島心中」
「鏡のない部屋」
「銀座心中」

巻末に笹沢左保の作品リストが載っているのだが、
1958年のデビュー作から始まって、
1964年2月発表までの作品名しか挙げられていない。

(文庫版『六本木心中』そのものは1971年の初版発行。)

調べたい『老人の予言』(【参照】)は、1969年の作品だ。
(それだけは他で調べて分かった。初出:「話の特集」1969.08。
 立風書房版『異形の白昼』は1969年11月に出ているから、
 雑誌に発表された直後に、すぐに収録したんですね。)

*

『六本木心中』の作品リストには、
後に『妖女』にまとまっている
サンケイスポーツの連載ショートショートが挙げられていたので、
それぞれを対照してみました。

『妖女』の解説では、収録65篇のうち、
サンスポ連載以外の13篇についてしか、
細かい初出が記されていません。

「あとは書けない話」(「朝日新聞」1962.12.05)
「女を憎むな」(「漫画アサヒ」1963.02)
「FC444444A」(「漫画讀本」1965.09)
「残酷」(「別冊漫画サンデー」1963.10)
「真知子の決心」(「魚菜」1968.08)
「完全な敗北」(「マントップ」1970.12)
「水」(「話の特集」1967.06)
「再会」(「ボーテ」1968.08)
「情事の絵本」(「パンチOh!」1969.07)
「灰と女たち」(「宝石」1963.06)
「夜行列車の女」(「郵政」1969.07)
「蚊帳の中」(「週刊サンケイ」1974.08.29)
「悪妻」(「小説中央公論」1961.07)

(1964年以前の作品5篇は、
 『六本木心中』のリストにも掲載されている。)

文庫1冊の大部分を占めるサンスポ連載分は、
ただ「残りは全部サンスポ」と括られているだけである。

それらサンスポ作品の初出を『六本木心中』リストから拾いあげてみます。

「隣人」(1963.03.26)
「運悪く」(1963.04.02)
「終着東京」(1963.05.21)
「証人」(1963.05.28)
「誰も知らない」(1963.09.03)
「同じ方法」(1963.09.10)
「哀れな二人」(1963.09.24)
「レールの上で」(1963.10.29)
「介抱ドロ」(1963.11.12)
「崖の花」(1963.11.19)
「老人と手紙」(1964.01.07)
「そんなはずはない」(1964.01.14)
「このあと」(1963.03.19)
「縁」(1963.04.23)
「死んでしまいたい」(1963.04.30)
「美しい女に会って」(1963.06.11)
「妖女」
「別れ」(1963.07.29)
「良妻」(1963.08.06)
「死を待つ女」(1963.10.01)
「運不運」(1963.10.22)
「裏と表」(1963.12.10)
「死んだはず」(1963.12.17)
「贈りもの」(1963.12.24)
「早まった」(1964.02.11)
「嘘」(1963.02.26)
「最後の夜」(1963.04.16)
「溺死体」(1963.05.14)
「課長を殺る」(1963.06.25)
「二歳半の記憶」(1963.07.02)
「沈黙はつづく」(1963.07.16)←リストでは「沈黙は続く」
「眠らない男」(1963.07.30)
「灰色の村」(1964.01.21)←リストでは「灰色の部屋」
「待って下さい」(1964.01.28)
「理由でない理由」(1964.02.18)
「幻の機」
「男の中の男」(1963.03.05)←リストでは「雨の中の男」
「殺人計画」(1963.03.12)
「無意味な人生」(1963.05.07)
「蛇」(1963.06.04)
「貧しい家出人」(1963.07.23)
「自動車泥棒」(1963.08.13)
「夫婦喧嘩」(1963.08.20)
「すぎた思いやり」(1963.08.27)
「その朝の手紙」(1963.09.17)
「最も哀れな者」(1963.10.08)←リストでは「最も哀れな女」
「髪の毛」(1963.10.15)
「十五年前の女」(1963.11.05)
「手袋」(1963.11.26)
「裏切り者」(1963.12.03)
「救ったのは誰か」(1963.12.31)
「明日になれば」(1964.02.04)

表題作『妖女』と、『幻の機』がリストに載っていない。

そして、リストに載っているサンスポ作品なのに、
光文社文庫の『妖女』に入っていないものが2篇ある。

「裸体と笑い」(1963.04.09)
「未亡人」(1963.06.18)

ショートショート『妖女』は、未亡人が登場する話なので、
これは『未亡人』を改題した作品なのだろう、というのは、すぐ分かる。

でも『幻の機』には、裸体も、笑いも出てこないんですよ。
『裸体と笑い』を改題した作品だとは、とても思えない。

…あっ、そうか!
文庫の解説を、よく読んでみると、
サンスポのショートショート連載は、
1963年2月26日号から1964年2月25日号まで続いたらしい。

で、『六本木心中』の作品リストは、
サンスポ1964年2月18日号の『理由でない理由』までで終わっています。

なるほど、『幻の機』は、連載最終回の1964年2月25日号に載ったのか!?

だとすれば『裸体と笑い』は、サンスポ連載の中で唯一の『妖女』未収録作品!!
(他の著書に入ってたりするのかな?)






Last updated  2008.03.25 01:09:44
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