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2004.10.25
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カテゴリ:情報技術
まず、わたしは宗教の徒ではない。だから以下に綴る内容も上掲のタイトルもキリスト教はじめいかなる特定宗教や宗派を揶揄するものでもない。と、なんだか物々しく書いておこう。

さて。こちらは、きのうにひきつづいての好天である。仕方がないから洗濯物を干した。「仕方がない」という、その理由は、朝からついていないからである。まず、メールの受信が昨日からなぜかまったく出来ない。送信はできる(らしい)。「らしい」とカッコをつけたのは、受信が不可なため自己宛のテストメールを送ったもののその確認が出来ないからである。わっははは、な状態だまったく。それで、「仕方がない・その1」として少々メンドーだがシステムのユーティリティソフトを使い一連の検証をこころみた。たとえば、コンピュータから受信用のメールサーバーに接続できているかを調べてみる。Ping は単純なネットワークテスト用ツールだが、これで実行したらまったく問題はなかった。ほかにもさまざまなことをやり、これに小一時間かかった。問題は全くなかった。そのうえで、プロバイダに問い合わせることになった。電話をするよりFAXのほうがいいのだが、あいにくとこちらも送信は出来るが、インクカートリッジ切れで、受信しても目下プリントアウトができない、つまり先方がFAXで返してくる返信を読むことが出来ないので、電話をかけて訊くことにした。どれどれと山積みの机をひっくりかえしてようやく見つけたプロバイダの電話にかけると、音声案内の女性が問い合わせの内容に応じて番号と記号を押すように自動アナウンスがながれた。なかなかいい声だ、すくなくともそばに寝ているわが子猫チャンのミャアミャアと違う人間の声だ。聞き惚れながらプッシュボタンを押すと、「ただいま担当者におつなぎします」とまたまた女性のロボットの声がながれる。三分待った、電話での三分はけっこう長いものである。出ない。受話器を持つ手が疲れるので外部スピーカーに切り替えさらに待った。10分までは待たなかったが、かなり待った。「混み合ってますのでまたお掛け直しください」と、またまたまたロボットが答え、電話は一方的に切れてしまった。机の上を片づけるのに30分かかり、電話でおなじ時間の手間がかかったが、事態はまったく微動だもしないまま、ただいま現在のわたし状態だけが、最新型のパーソナルコンピュータの素晴らしく美しい液晶画面と真新しいキーボードの前でアホみたいに座っているのだった。

それで、「仕方なく・その2」として、洗濯物を干したというわけです。

気圧計が下降カーヴを表示しているので、夜は雨になるようだ。山を幾つも越えたはるか向こうの被災地も、夕方から天気が崩れると予報がでていた。その被災地への電話は依然として混乱状態がつづいている。電話と携帯が不通なのは、たまたまこちらのかけている地域だけでないらしいことは、NHKの教育テレビとFMラヂオが、まだ「安否情報」をながしつづけていることからも見当がつく。昨晩は『その時歴史が動いた』のあの御曹司アナまでが、マイクに向かって「心配しています、連絡をください。東京都千代田区永田町首相官邸小泉純一郎さん…」などと視聴者の伝言を代読していてちょっと吃驚した。ほかのアナウンサーも交代で読み上げていたので、昔タクシー運転手を殴った事件のご褒美というわけでもないようだが、老けたなあ。がんばれ松平!と、つい画面に向かって叫んでしまった。

とまれ、メールといい電話といい、とにかく役立たずの通信網の現実は滑稽なほどに深刻である。

さて。朝からついていない、そのもうひとつは毎日お世話になるデロンギのエスプレッソマシンであった。電源スイッチを入れると、様子がいつもとすこしちがう。ん? マシンの下をみると水が漏れているではないか。けさがた寝る前にスイッチは一度切っているからきのう漏れたのだろうか。5リットルの水タンクを取り出し、20キロちかくある赤い機械を両腕で抱えて床へ下ろしてみると、おびただしい量の漏水だ。ふたたび台所中の引き出しを開けまわり取扱説明書を見つけ出した。指示に従って漏洩防止のガスケットを点検する。これが古くなるとお湯が漏れるが先日交換したばかりだ。いろいろと試したところ、どうやら珈琲を9気圧で抽出するためのプログラム設定が解除されていることが判明した。それで改めて電源を切り、ついでに飛び散ったミルクなどをふき取って外観だけはキレイに磨いてあげた。それからおもむろにどっこいしょと高さ150センチの定位置へ格納し、電源を入れてみた。ピーガーガッシャーンとすさまじい音がして、正面の8個のランプがいっせいに点灯した。それから内蔵してあるIC回路に取扱説明書の手順に従ってピッピとあたらしい設定を入力した。しばらくガシャガシャと内部でなにやらやっていたが、やがて緑とオレンジのランプが点滅をはじめ無事にエスプレッソの正常な抽出ができるようになったのだった。こちらは費やした時間およそ2時間であった。もっとも機械下部からのわずかの漏水は原因がわからず、サポートセンターに問い合わせるまでのあいだはタオルケットをオムツのように機械の下に敷いてしのぐことにした。

それで、「仕方がない・その3」はこの機械。イタリア生まれのイタリア育ちらしくいい加減だが、叩けば直る的なICで、その堅牢ぶりはまあ買えるか。

さて、メールのほうはプロバイダのサポートセンターに午後おそくになってようやくつながった。女性の担当者だった。なんだまた自動音声かいと一瞬がっかりしたが、どうやら「ホンモノ(の人間の女性)」らしかった。秘密の合い言葉を言うと、じゃあサーバを調べますのでそのままお待ちください、と彼女はいった。ほんの1分ほどでおなじ声が「お客様のサーバーには問題がありません」と。それから一呼吸を置いて「サーバーが満杯になっているようですわ」とすこし覚めた声でつづけた。はあ、そういえば10071通サーバに残してますと自分でも情けないような無知まるだしの声で相づちを打つと、「あのう、マックのメールソフトをお使いなら環境設定で『メールのコピーをサーバーに残す』設定を解除して(サーバーのなかを)空っぽにしてください」とごく初歩的な解決策を開示してくださったのであった。なーんだ、わっはははな気分になったが、もちろん電話口ではありがとうといったのだった。こうしておかげさまでヤレヤレな一日がおわり、メールの受信機能も復活した。そうして山のすそに秋の日が素早く沈むのをながめながら、ふとおもった。「彼女」は本当はよく調律された女性ロボットではなかったのかと。いったいわたしは電話の向こうの女性の声が、いっぽうは録音された自動音声で、もういっぽうは生きた人間らしいと、どのような理由から判断が出来たのだろうか、と。まるで「皇帝の新しい心」のように。なにしろこの、コンピュータと電脳ネットワークによって開示された「あたらしい天国」(ニューヘヴン)という名の約束された新世界(約束の地)では、すべてが曖昧で嘘っぽく、そしておおもとのところで何かがたしかに違っているのだから。

しかし残念ながら、このことを確かめる術はなかった(笑)。

■註 「あたらしい天国」 合衆国の東部コネチカット州ニューヘヴンには、いま大統領選を争うブッシュ現大統領とケリー候補の出身校エール大学がある。そして同大学にはいまやすっかり有名になった秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」があり、ふたりは15名のみ選抜されるというこの結社のメンバーでもあった。またこの地は、英国を逃れた清教徒なかでもカルヴィン派キリスト教徒たちが「新世界」の建設を夢見て入植した記念すべき土地でもあるという。

■註 現在のコンピュータの原理を考案した英国人数学者チューリングは、1950年に『計算機械と知能』(Computing Machinery and Intelligence)という論文で、コンピュータが人間とおなじにかんがえる機械であるか否かを確かめるための方法に触れている。また、ペンローズ著『皇帝の新しい心』(1994年 みすず書房)には、人間とコンピュータをこのチューリング・テストにかける具体的な思考実験が紹介されている。





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Last updated  2004.10.26 10:57:56
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