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カテゴリ:韓非子
遠水は近火を救わず 韓非子
「遠水は近火を救わず」とは、遠くにある水では近くの火事を消せない。遠くのものは、急場の役に立たないこと。 略して「遠水近火」ともいう。 魯(ろ)の穆(ぼく)公はその息子達を晉(しん)と荊(けい)とに仕えさせることにした。 その頃の魯の国は、隣国の斉の脅威にさらされていた。 そこで晉や荊という強国とよしみを通じておいて、自分の国が危うくなったときに、それらの国々から助けてもらおうという思惑があった。 穆(ぼく)公のそんな安易な考えを、犁(り)ショが諫めて言った。 「人を越より借りて溺死を救わんとせば、越人良く泳ぐと言えども子は必ず生きざらん。 失火して水を海より取らんとせば、海水多しといえども火は必ず滅せじ。 遠水は近火を救わず。 今、晉と荊とは強しといえども、しかも斉は近し、魯、おそらくはそれ救われざらん」 越の人は泳ぎが巧いからといって、溺れている者を助けるために越の人を呼びに行っても、間に合う筈はない。 越は遠国だからである。 海に水がいっぱいあるからといって、火事を消すために海の水を引こうとしたところで、その間に家は燃え尽きてしまう。 晉と荊は強国であるが、魯と遠く隔たっている。 魯が隣国の斉に攻められたときには、恐らく魯の助けには為るまい。 遠水は近火を救う事は出来ない。 「遠くの親戚より、近くの他人」という言葉も同じ意味です。 MOOSEの思いつきでは、「案ずるより生むが安し」かな? あれこれ悩むより行動を起こせということでしょうか。 すこし違いますね。 「話せばわかる」って有名な言葉がありますね。 話して分かってもらえる方が相手なら、そんな話にもならないでしょう。 とりあえず自分の身に危険が迫ったら、愚だ愚だ能書きをたれていないで三十六計逃げるにしかず。 これが上策でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月26日 22時24分58秒
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