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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2023.05.11
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カテゴリ:社会問題

 今日(10)は、4日後に控えたトルコの大統領選挙と国会議員選挙における最新状況と、トルコ・リラ相場に関する雑感と、久ぶりにメディアに関する批判を紹介します。

 

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 まず、最新状況ですが、インジェ候補に対する支持が一気に落ちている状況が明確化していますが、今日は“同候補の素性に関する暴露”があり、それがさらに明確化した状況になっているようです。メディア批判にも関連しますが、エルドーアン大統領のお得意の“外国勢力”の陰謀なのか、“権力闘争の結果”なのか、単なる“良心の呵責、個人的憤慨や復讐”なのか、原因は不明ですが、2年前のセダット・ペケル犯罪組織首領、そして、4月に突然現れたムハンメド・ヤクート氏、そして最後は、エルドーアン大統領に非常に近い人物の兄弟であるアリ・イェシルダー氏の暴露が続いています。イェシルダー氏はアンタリヤ空港工事の入札で、エルドーアン大統領が10億ドル(1,400億円)を懐に入れたと明言しています。詳しい経緯も説明していますが、たった一つの入札で、10億ドルの賄賂を手に入れたとのことです。勿論、この話も作り話の可能性は否定できませんが、エルドーアン大統領の選挙演説とは違い、真実の可能性が極めて高いと考えられています。このような“次から次へと暴露が続く状態”をトルコでは、“下水管が破裂した(=漏れ出した汚水で、辺り一面が覆われている状態)”と呼ばれています。これに対してエルドーアン大統領は、上でも少し説明しましたが、完全なでっち上げのビデオ(PKK幹部とクルチダルオールCHP党首が一緒にいる映像など)を選挙演説で上映し、AKP関係者もそれをインターネットで流していましたが、批判を受けて削除しています。それ以外では、先日のエルズルムで起きたイマムオール大イスタンブル市長に対する投石事件に関して、最初は「緊張を引き起こすための自作自演だ」とソイル内務大臣が批判していましたが、その後、「FETOによる犯罪」となっています。先日も紹介しましたが、「警察官が全員傍観していた」という時点で、全て終わっています。そして、完全なでっち上げのビデオを「ここが重要だ」と解説しながら、集まった聴衆に見せている時点で、こちらも終わっています。それでも、選挙に勝てば「勝てば官軍」になるのでしょうが、今日は大統領府の主要人物が、「クルチダルオール党首の得票率が50.2%という微妙な数字となった場合、トルコ国民は黙っていない」と、1回目の投票で決着がつく可能性を自白している状況です。

 長くなってしまいましたが、管理者は1年以上前から、アンケート調査結果を基にエルドーアン大統領が敗れる可能性を紹介してきましたが、ありとあらゆる謀略・権謀術数を尽くして勝とうとしているエルドーアン大統領ですが、「1回目の投票で勝つことはほぼ100%なく、反対に、1回目の投票でクルチダルオール党首が勝利する可能性も50%程度となっている」と言うのが、正しい分析ではないかと思います。

 と書いたのですが、それは普通の国での話で、どんな選挙妨害が行われているのか(在外投票(オーストラリア)では、未使用の投票用紙にエルドーアン大統領のところに「はい」というスタンプが押されていたこと(エルドーアン大統領への投票)が確認されていますし、トルコ全土で、あるいは世界中で、存在しない有権者の登録もどれだけに達しているのか)全く不明です。そのため、開票結果が“野党から発表されるまで”は、何が起こっても全く不思議ではありません。勿論、“50%+1票”をクルチダルオール党首が獲得すれば、更に何が起こるかは全く分かりません(エルズルムの投石事件は、その予告とも言われています)

 背景説明が長くなってしましたので、「トルコ・リラ相場予測」と「メディア批判」を手短に?紹介します。

 まず、「トルコ・リラ相場」ですが、どちらが勝っても、中期的、長期的にはリラ安は確実と思われます。エルドーアン大統領が勝てば、トルコ経済がさらに悪化することは火を見るよりも明らかですが、クルチダルオール党首が勝っても「厚化粧がはがれて、トルコ経済、特にトルコの財政状況の惨状が明らかになること」は必至と思われます。投資の増加や明るい希望も出てくるでしょうが、「悲惨な現実(正確な数字)に直面すること」は絶対に避けることはできないと考えられます(さらに言えば、「社会保障や給与などに関する大盤振る舞いの約束を、癒着企業からの回収だけで本当に賄いきれるのか」に関しても、疑問なしとは言えません)。

 最後に、久しぶりにメディア批判を紹介します。ブログでは、トルコに関してはあまり御存じない方が欧米のメディアを受け売りしていても仕方がない(どちらが正しかったのかの結果は数日後に出ますが、管理者の認識とは大きくずれています)と思いますが、メディアはプロである以上、もう少し勉強した方が良いと思います(と、偉そうに書いていますが、これもどちらが正しかったのかは、数日後に判明します)。一つは、名前は明らかにトルコ人ですが、欧米育ちなのか、欧米生活が長いのか、単に性格なのかは不明ですが、トルコ人ではなくアメリカ人、ドイツ人が書いていると言っても全く分からない内容の記事です。もう一つは、完全に「癒着メディアの受け売り」とでも言えそうな内容です。

 

1つ目は、「エルドアンの政治生命に終止符は打たれるか──迫るトルコ大統領選、国際社会が目を光らせるべき2つのこと 5/10() 19:00配信 ニューズウィーク日本版」です。「最も大きな誤り」と思われる部分だけ紹介します。

(抜粋)

CHPの有力メンバーでイスタンブール市長のエクレム・イマモールは、19年の市長選で勝利したが裁判所に再選挙を命じられ、司法当局を批判した。昨年12月、裁判所はこの発言を国家公務員への違法な侮辱に当たると判断。有罪が確定した場合、約27カ月の禁錮刑と政治活動の禁止が科せられる恐れがある。

大統領選の有力候補の一人だったイマモールがこの判決を受けた後、野党陣営では二大勢力のCHPと右派政党・優良党の分裂が進行。最終的に、CHP党首のケマル・クルチダルオールが統一候補に指名された。

 

 「司法当局を批判した」は、下級審が「イマムオール大イスタンブル市長は、(再投票を命じた)YSK(高等選挙委員会)を非難した」と判事したのであって、市長本人は「ソイル内務大臣に対する反論だ(=内務大臣を批判した)」と主張し、多くの人もそう受け取っています。「大統領選の有力候補の一人だったイマモールがこの判決を受けた後、野党陣営では二大勢力のCHPと右派政党・優良党の分裂が進行。最終的に、CHP党首のケマル・クルチダルオールが統一候補に指名された。」は、「善良党が一押ししていたイマムオール市長の芽がなくなり、クルチダルオール党首擁立で残り4党に押し切られたと感じた」が発端であり、そして、善良党を除く4党首がクルチダルオール党首を推薦することが明らかになったためアクシェネル善良党党首と同党は6党合意(6本足のテーブル)をひっくり返して割って出ましたが、その結果、同党首と同党が世論から猛烈な批判にさらされ、民意を感じた同党首の顔を立てる方策がとられ、同党は無事6党合意に復帰した」が正しい説明と考えます。なお、「野党陣営」や「統一候補」も不正確な発言です。候補者は全員で4人いますので、「野党6党」や「6党の統一候補」と書く必要があります。

 

 2つ目は時事通信の記事です。明らかに「大前提が管理者と異なっている記事」と考えます。上では「結果はすぐ出る」と書きましたが、エルドーアン大統領が勝てば、「事実は闇の中に葬られる」ことは確実と思われます。

現職、野党候補が横一線 14日のトルコ大統領選 5/9() 7:13配信

【イスタンブール時事】14日投開票のトルコ大統領選挙は、続投を目指すエルドアン大統領と野党側のクルチダルオール候補による事実上の一騎打ちで、両候補への支持は拮抗(きっこう)している。(中略)

 3日に公表された調査会社ORCの世論調査によると、大統領選での支持率はクルチダルオール氏が480%で、エルドアン氏の446%を上回る。ただ、支持率が10ポイント以上離れていた3月の同社調査に比べて差は縮まり、エルドアン氏を「優勢」とみなす別の調査もある。

 エルドアン氏は7日、イスタンブールで「170万人」(本人主張)規模の集会を開き、20年以上にわたる長期政権下での実績や2月の大地震からの復興推進などを誇示。反政府武装組織とのつながりが指摘されるクルド系政党の支持を受けるクルチダルオール氏は「テロリストと協力している」と断じ、聴衆に自身への結束した支援を求めた。(以下略)

 

 「エルドアン氏を「優勢」とみなす別の調査もある」は事実ですが、公平な調査かどうか全く言及がなく、単に「両候補への支持は拮抗(きっこう)している」と言いたいがための説明に聞こえます。上でも紹介しましたが、「エルドーアン大統領が優勢」という“信頼できる”調査結果はありません。管理者はこれまでの説明どおり、「明らかに、クルチダルオール党首が優勢」と考えます。「反政府武装組織とのつながりが指摘されるクルド系政党の支持を受ける」も大いに誤解を与える表現で、あたかも「違法なつながり」であるかのような書きぶりですが、「例外的な関係者は別にして、HDPPKKは一体化している/濃厚な関係がある」と考える人は、今やほとんどいません。ましてや、オジャランPKK首領やその弟の支援を受けたのはエルドーアン大統領であって、この指摘は全く本末転倒であり、「エルドーアン大統領の単なる主張を、あたかも事実であるかのごとく書いている」と指摘せざるを得ません。PKKと喧嘩?状態にあるデミルタシュ「元」共同党首がクルチダルオール党首を全面的に支持しているのは事実ですが、エルドーアン大統領と「その信徒」以外で、「PKKがクルチダルオール党首を支持している」と考えている人はほとんどいないと思います。その反対に、トルコ・ヒズボラの政治組織であり、トルコに連邦制の導入を求めているHUDA-PARと連立を組んでいるのはエルドーアン大統領であり、もしもテロ組織と関係している候補者がいるのであれば、それは明らかにエルドーアン大統領の方だと思われます。最後に、「テロリストと協力している」と断じ、となっていますが、“断じる”はどういう意味なのかですが、上でも紹介しましたように正しくは“あたかもそういうイメージだと有権者が誤解するように”が正しい表現と思われます。

 一言で言えば、時事通信の記事を書いた方は“エルドーアン大統領は、1つや2つ、多少の嘘はついているかもしれない”と考えているのかもしれませんが、選挙戦の発言だけを取り上げても“嘘八百”、“捏造だらけ”が真実に近いと思われます。

 

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 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。




















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Last updated  2023.05.12 01:41:20
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