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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2023.05.30
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カテゴリ:社会問題
 今日(29)は、昨日行われた大統領選挙の結果に関する分析を紹介します。余程のトルコ・ウォッチャーでもない限り、“かなりマニアック”な内容かも知れません。

 

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 昨日は結果について、「今回は『合法的ないかさま?』、違法なものも含めて『有権者リスト』が決め手になったようです。今回指摘されているのは2点です。1つは前々から紹介していましたが、『幽霊有権者(=実際には存在しない有権者)の有権者リストへの記載』です。こちらはどれだけの規模なのかは全く不明ですが、今回明らかになっている『合法的ないかさま?』は『在外投票』と『外国人有権者』です。」と紹介しました。

 この中で合法的なのは「在外投票」です。勿論こちらも、「完全に」とは言えないかもしれませんが、日本を含めて世界的に実施されている制度で、「国籍などの有権者の条件」が確認されている限りは、ほぼ合法的と言えます。しかし、昨日も紹介しましたが、特に票数が絶対的に大きなヨーロッパの大陸諸国(ドイツ、オーストリア、オランダ、フランスなど)に住んでいるトルコ人は、かなりの部分は「トルコと縁が切れた、トルコのことは何も知らない、知っていても関心の中心にはない人たち」が多いと言われています。特に第2次大戦直後に渡った人をはじめ、古い時代に移った人とその子供(・孫)ほど、「ドイツでは移民・少数派の権利を保護する傾向にある社会民主党系政党に投票しながら、トルコでは真逆のAKPMHPに投票する傾向が濃厚」と言われています。今回の選挙でもそれが如実に現れています。一方で、アメリカ、イギリスをはじめ、例え中東の国々であっても、トルコから一時的に居住している人が管理職、研究者、学生などが多い国では圧倒的多数はクルチダルオール候補を支持しています。しかし、トルコ人移民、あるいは在外居住トルコ人は、圧倒的にドイツ及びその周辺国に多いため、在外投票全体では、エルドーアン大統領に投票した人が59.39%となっています。

 なお、異議申立てが残っているので最終的ではありませんが、動いても数百、最大でも数千票にしかならないと思われる暫定結果は、

エルドーアン大統領  52.16(%)

           27,725,131()

 クルチダルオール党首 47.84

            25,432,951

でした。つまり、両候補の間には約230万票の差があることになります。この差は、一部は在外投票の結果であることが明らかであり、また、「幽霊有権者」と「外国人有権者」の票から来た可能性もかなり高いと思われます。管理者はこれまで何度も「選択はトルコ人によって行われるべし」と書いて行きましたが、「トルコ人」あるいは「有権者」の定義が今回ほど問題になった選挙は無いと思われます。違法、あるいは恣意的な国籍付与があったことはほぼ確実ですが、例え「合法的」であったとしても、法律が存在したとしても、このような重要な問題を、党利党略のために一方的に決めてしまうことは、少なくとも「国民の意思」とも、「民主主義」とも言えないと考えます。

 いつも紹介している解説者は「イマムオール大イスタンブル市長に関する批判を討論したくない」と言いつつ、分析を行っていました。多くの新聞記者、解説者も“もしもイマムオール大イスタンブル市長が大統領候補だったら”という“if”を話していますが、管理者は今回の最終状況を単純に“イマムオール大イスタンブル市長をクルチダルオール党首に入れ替え”て話すことは意味がないと思います。これも想像に過ぎませんが、イマムオール大イスタンブル市長がクルチダルオール党首に対抗して候補になろうとしていたら野党統一候補はなかったかもしれない、つまり2018年と同じ状況になった可能性があると、管理者は考えます(そもそも、同市長が途中で統一候補としての支持を失ったのも、同市長の行動が原因(=自業自得?)でした)。ついでですが、インジェ候補とオーアン候補が立候補せず、かつ、投票箱をしっかり野党が守っていれば、514日の1回目の投票ででクルチダルオール候補が勝利した可能性もあります。これらはすべて空想の世界であり、いまさら「もしも統一候補がイマムオール大イスタンブル市長だったら」を議論しても全く無意味と考えます。なお、イマムオール大イスタンブル市長が市長としての実績があるために次の大統領候補として相応しいのであれば、一部で噂されているように、直ちにCHP党首になるのではなく、次の大統領選挙まで市長職を続ける方が合理的と思われます(イマムオール氏であれ、ヤヴァシュ氏であれ、市長でなくなった瞬間に“政策を遂行する手段を失う”ことになります。“クルチダルオール候補には何の実績にもない”は100%事実かもしれませんが、「(現役大都市市長と野党党首の比較は、)100メートルと100キログラムではどちらが速い?」という全く無意味な(不可能な)比較だと思います)

 背景はさておき、事実として、クルチダルオール候補は南東部・東部のほとんどの県で“得票数を減らした”という状況になりました。これは、以前も説明したことがありましたが、自党の候補が大統領候補となっていないためにYSP(HDP)の支持者が投票に行かなかったこと、また、クルチダルオール候補が民族主義者の票を獲得するためにオズダー正義党党首と協定を結び、そのオズダー正義党党首がYSP(HDP)に対して否定的な発言をしたことが指摘されています(なお、YSPは正式にクルチダルオール候補を支持することを発表しましたが、支持者を100%動員できなかったことは明白です)。また、数の上からは514日の投票で100%の動員ができていなかったと思われる善良党をはじめとする国民同盟各党も、決選投票においてもクルチダルオール候補への投票に向けた自党党員・支持者の動員には全く成功していないものと思われます。結局、1回目の投票と2回目の投票で、クルチダルオール候補の得票率は3ポイントの上昇(44.88%→47.82)、エルドーアン大統領は3ポイント弱の上昇(49.52%→52.18)で、両候補の支持率の差は1回目と2回目でほとんど変わっていない(2人の候補がいなくなっただけの変化)と思われます。ただし、全体の投票率も3ポイント強落ちました(87.02%→83.87)。多くの解説者・新聞記者などが、「1回目の勝利の鍵は“投票の安全性を守ること”だと指摘し、2回目は“確実に有権者を動員すること”だと指摘しましたが、CHPをはじめとする国民同盟(YSP)はこのどちらにも失敗した」と言えます。したがって、本気で政権交代を考えているのであれば、「頭(野党党首)を挿げ替えること(クルチダルオール→イマムオール?)」ではなく、「投票所、投票箱、投票用紙、投票記録を守り、有権者名簿を確実の把握すること」が絶対に必要と思われます。後者を行うために、それに失敗した現状を改革するために前者を行うことはあり得ることですが、後者(=直接の敗因)の反省(確実な対策を行うための新体制づくり=スパイの完全排除と新規侵入・転換の阻止)無くして、前者だけを行っても、「次も負けることは今から決まっている」と言えます。昨日も少し紹介しましたが、今のトルコでは「何を見ても聞いても、判断(投票行動)を変えない有権者がほとんど」と言える状況ですので、“経済政策や地震対策の大失敗”よりも、“投票箱を一部の地域で守ることできなかった失敗”の方が、今回の選挙(大統領及び国会議員)の結果に対して“格段に大きな影響を与えたこと”は明らかと思われます。なお、投票から1日明けた29日の生の記者会見で、イマムオール大イスタンブル市長も「同じことをして、違った結果を期待するようなことをしない」と言っていました。これが“党首の変更”を意味しているのか、“投票にかかわる不正防止対策”を意味しているのかは不明ですが、「違った結果を求めるのであれば、別の方法を探る必要があること」は、明らかに事実と思われます。

 大きく横道にそれてしまいました。いつもの解説者の分析を紹介します。と書いたのですが、さっと見ただけでもう一度詳しく見ようとしたときにはWeb上からなくなっていました。激しい批判に辟易したのかもしれません。覚えていた限りでは、上で紹介した管理者の説とは真っ向から反対で、「選挙結果は正しかったので、負けた以上、野党は方向性を転換する必要がある」というものでした。真っ向から反対は、前半の「選挙結果は正しかった」というところです。あるいは、「法律上は正しくても恣意的な運用があったはずであり、そういう“合法的いかさま”を大前提に対策を立てるべし」というのが管理者の意見です。「野党は方向性を転換する必要がある」の部分も、「(エルドーアン大統領を支持する)トルコ人には治安問題が非常に重要で、エルドーアン大統領が流した嘘のビデオは大きな効果を上げた」であり、また、クルチダルオール党首は即交替が必要と言うものだったように記憶しています。即交替に反対なのは紹介しました(スパイの徹底洗い出しを行うことと、それを実現してから来年3月までの交代を表明することには賛成)が、「トルコ人にとってはPKKが深刻な問題」も、全く賛成できません。情報操作が行われているので何とも言えないところは確かですが、過半数がエルドーアン大統領やソイル内務大臣の嘘を見破れていないということはないと思います(信じているのは30%程度?)

 もう一つ紹介したかったのは、「社会の変化なのか、市長の成功なのかは分からないものの、2019年にCHP系市長が誕生したところはほぼ100%、クルチダルオール党首が50%以上を獲得している」ということです。地域性を見ると、やはりトルコ西側と南側、より分かり易い表現では「マルマラ海からエーゲ海、地中海の沿岸地域と、クルド系住民場圧倒的多数を占める南東部・東部」と言うところでしょうか。勿論、細かく見れば、いろいろと例外があります(その中の最大はマルマラ海に接しているブルサ県とコジャエリ県。反対に、アンカラをはじめとする一部の中央アナトリアにもクルチダルオール党首支持がありました)。いつも紹介しているのとは別の新聞記者も、“トルコ社会の変化”を指摘していました。結果としては、5216%の有権者がエルドーアン大統領を支持したのですが、その中でも、「特に西側の県を中心に、これまでのエルドーアン大統領、あるいは中道右派政党への支持から、“民主主義、法の優位、経済政策・社会政策重視”の考え方がゆっくりではあるが広がっている、30年までであれば、国家権力と予算、ありとあらゆる権力を行使して行った選挙運動(と選挙妨害・不正行為)にもかかわらず、このような結果となることは決して考えることはできなかった」という指摘は傾聴に値します。昨日も紹介しましたが、有権者に正しい情報が届いていないということが“野党支持が広がらない”最大の原因ではないかという点に関して、C国やR国で徹底的な情報操作が行われても、欧米諸国の情報がある程度、特に都市部を中心に広がっているという状況と同様に、トルコでもゆっくりではあっても“正しい判断ができるようになる情報”が広がっているということではないかと思います。しかし、この新聞記者やその他のマスメディア関係者は、欧米のように、“選挙に負けた党首は去るべき”という主張を展開していました。管理者は“今すぐに交代すべきではない”と考えます。それは、“スパイの存在が不明であり、今直ぐに党首を変えれば、エルドーアン大統領の隠れ支持者が野党のトップになる可能性がある”と考えるからです。トップでなくても、幹部で有力な地位を占めれば、今回のCHPの失態を繰り返すことになる危険性が極めて高いと思わす。今直ぐ行うべきは、野党各党の大掃除ではないかと思います。大掃除がすんだ後で「粗大ごみ」も捨てればよいと思います。もしも、万が一、エルドーアン大統領が法律に則って統一地方選挙を行うのであれば(憲法上の大統領立候補資格を無視して3回目の立候補で当選した大統領(大学卒業資格があるかどうかも不明のまま。どちらかと言えば、“ないこと”が事実上確定している)が、“5年に1回行う”と法律に書いてあるだけの統一地方選挙を実施するかどうか、管理者には確証はありません)、それまでに体制を固めることが必要ではないかと思います。前述のとおり、この5年間でほとんどの市長は実績を積み上げているので、まともにやれば、野党系市長が勝つことはほぼ確実と思われます。ましてや、今後、トルコ経済は相当厳しい状況になることが想定されますので、勝利はより確実となると思われます。が、それがひっくり返されるとすれば、大統領選挙と同じ構図が、地方選挙でも起こるということです。シリア国境のハタイ県(il)では、既に有権者数の半数がシリア系の人であるという話もあります。これは大げさでも、市・町(ilce)レベルでは十分あり得ることと思われます。今回の大統領選挙の教訓は、「今のトルコで選挙に勝つためには高い理想(政策論の展開)は必要ではない。負けない(相手の不正行為・妨害を防ぐ)対策を取ることだ」ということになるのではないかと思われます。少なくとも「小難しい理論をこねくり回すのではなく、単純な事実を正しく伝えること」だと思われます。(エルドーアン大統領は、ほんの一時期、食料品不足が生じたときに、「欧米のスーパーの棚には商品がないが、トルコでは食料品であふれている。欧米はトルコを羨んでいる」と、たとえ大嘘でも明確な説明をしていました。大統領選挙戦でも、最後の最後まで嘘を連発しまくっていましたが、それでも当選しています)

 最後に、主な大都市()ごとのクルチダルオール党首とエルドーアン大統領の獲得率を紹介します。宗教観、生活習慣の違いと言えなくはないかもしれませんが、正しい情報に接しやすい都市部では、クルチダルオール候補を支持している地域も多くなっています((il)レベルではなく、市・区(ilce)レベル(県庁都市など)で見れば、より明確になります)。横長の表にすると携帯電話ではずれて表示されますので、クルチダルオール党首をKK、エルドーアン大統領をRTEと表示します。

         KK   RTE

イスタンブル   51.78 48.22(%)

アンカラ     51.23 48.77

イズミル     67.13 32.87

アダナ      54.04 45.96

アンタリヤ    57.35 42.65

ブルサ(AKP市長 45.34 54.66

 

 

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Last updated  2023.05.30 19:47:41
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