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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2024年06月01日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録

ハンジ♂・オノコ♂・アネー♂

 姉と名付けたら兄だったシナモンハーフの「アネー」は、・・・どう見ても女の子で、滅多にぐぜらず、オノコの追いかけをしており、いまだにメスなのではないかと思えるほどだ。・・・彼?の性自認は一体何であろうか?
 而して、文鳥に性自認は無い、のが真実だと、私は昔に喝破している。自分が好きな相手の性別など気にしない。あえて言うなら、自分が好きになる相手は「異性」に決まっているので、当然、女同士でダンスをし産卵するし男同士でさえずるし交尾しようともする。
 文鳥と言う生物は、性的な自由に関して、怖ろしいまでに最先端だと思うのだが、如何なものであろうか?​

 一方、小賢しいことに、女はかくあるべし、男はかくあるべし、とレッテルを貼りたがる人類は、LGBTQ+などと、いろいろ区別するようになっている。
 LGBTQ+とは、レズ=身体的には女性の同性愛者、ゲイ=身体的には男性の同性愛者、バイセクシャル=同性も異性も性愛対象にする者、トランスジェンダー=身体的な性別と自分の認識が一致しない者、を性的マイノリティと見なして、その差別撤廃を叫んでいた区別が好きな人たちが、その区分けに当てはまらないと勝手に思いつくと、自分自身で性別がわからないなどと言う者をQとして付け加え、さすがに区別するのも面倒になったらしく、後いろいろと「+」した結果の用語である。
 最初から、自分の生まれながらの性別に対して異性を性愛対象とする者「以外の人たち(マイノリティ)」、と定義づけておけば済んだはずだった。それが出来なかったのは、頭の柔軟性を欠いた真面目な人たちが、気が付いたカテゴリーをベタベタと加えてしまったからであり、それ自体がこの運動のあやふやさを示しているのだが、案外、長ければ長いほど自分たちの性的マイノリティへの理解が進んだと自惚れるらしいから、始末に困る。
 そもそも、心と体の性が一致しない、から何だと言うだろうか?私にはそもそもLGBTQその他たくさんにいちいち区別して差別を無くすように頑張っている人たちの気が知れない。細々と定義して分け隔てて差別を促進しているのはあなた方ではないかとさえ思えてしまうのである。本来、個人の性的な嗜好性の自由を、他者に迷惑にならない限りは許容すれば良いだけのはずである。
 例えば、男の子にもスカートをはきたいとか化粧をしたいとかそういった嗜好性を持つ子は大昔から存在し、長じても「女装癖」などと呼ばれていたが、つまり「癖」「くせ」に過ぎない。スカートがはきたいから女性になる必要はないし、化粧をしたら性転換しなければならないわけではない。逆に男の恰好をしたがる女性と言う「カテゴリー」も昔からあり、例えば「男装の麗人」などと呼ばれ、宝塚の男役スターの如く人気を博していた。まして、女子校では特に頼りがいのある「お姉様」あこがれの対象であり、一種の恋愛感情を抱かれるのなど、ごくごく普通の現象であろう。
 もちろん、性転換したければすれば良いが、そもそも女の子みたいな男の子がいるのも、男の子みたいな女の子がいるのも当たり前であり、また年齢を重ねて嗜好性が変わっても、それは別に構わないもののはずだ、との前提がなければ、若気の至りで後悔することにもなりかねない。
 例えば、昔、日本女子マラソンの第一人者がご結婚された相手が、もともと同性愛者だと発覚し、ご本人が記者団に対し「私はゲイだったが今はどうだかわからない」といった趣旨の発言をした。どうだかわからないで異性と結婚しては相手に失礼だろうとは思うが、そのように変わることは怏々として起きるものだ。
 もちろん、私を含めてノーマルとされる男は、男と性愛関係になるなど気色が悪いだけだが、それは自分好みの同性に出会っていなかった『不運』の結果ではない、とは甚だ遺憾ながら言い切れない。そのように、所詮、人などという生き物はあやふやなのである。例えば、上様(徳川家康)は、少年の頃から女性好きで、ようするにノーマルだが、少年小姓と関係を持った可能性は大であり、孫の家光に至っては明らかにゲイだったが、ボーイッシュな女の子に興味を持つようになって、ノーマル化したようでもある。
 時と場合で、人の性的指向性は変わるので、変化の可能性を無視してレッテルを貼って現在の性認識の固定化を図れば、それは性自認の自由を奪うことにもなってしまうのではなかろうか。
 LGBTQ+などという区分けが過ぎれば有害だ。女の子なのにスカートは嫌いだし料理も出来ないし女の子が好きなのはおかしいから私は男でなければならず、身体的にも性転換しなければならない。などと言う思考は、そもそもおかしいのである。パンツルックの女性も料理下手の女性も・・・、むしろマジョリティではないかと思えるほどたくさん存在するのが、古今東西の現実で、強迫観念のもとでその現実が見えていない人が多いのではなかろうか。自分を枠にはめずに済むように、最大限の配慮が必要だ。
 性的マイノリティーに理解を示し助けるつもりが、性的な区別の明確化を強迫するようになっては、本末転倒であろう。『Q+』で当然と、枠にはめずに長い目で見ることのできる社会でありたいものである。





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Last updated  2024年06月01日 12時02分44秒
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