夫のデコに場所を譲ったカナ 今日はまたずいぶんと暑かった。その一番暑い時間帯に、テクテクと散歩して、久しぶりに鶴巻の『鳥獣店』に行った(横浜市の南区と中区に詳しい人以外は地名は無視されたい)。ハルの嫁を消極的に探しているのだ。消極的。つまり、ハルが気に入りそうな色の濃い桜文鳥は買わない、なるべく買わないという姿勢での嫁文鳥探しだ。
桜文鳥は一羽だけ。何の表示も無いが、なかなかかっこいい白羽が多めなオスに見えるので、そのまま店を出る。
もう少し歩く気になって、もう少しどころかよほど遠くの横浜橋商店街まで行く。しかし、そこにあるはずの小さな小鳥屋さんは更地になっていた。気さくな良いお店だったが、仕方があるまい。そうなると、元石川の小鳥屋さんが存続しているかが気になったので、そちらに向かう。
途中のアクア中心のペットショップの入り口に鳥カゴが積まれ、最下段に桜文鳥が5羽ほど入っていたのでしばらく観察する(他に文鳥なし)。・・・少し白羽の多いのだけがメス的だが、あとは見事にオスに見える。実際、すぐにごま塩の1羽がさえずりだした。さらにヘイスケ流の口笛を聞かせるともう1羽のごま塩がさえずり、さらに身をかがめて口笛を聞かせると、濃い色でアイリングが真っ赤な桜文鳥が釣られてさえずりだした(「お前のさえずりはそうなんだ。じゃ、俺のを聞かせてやろう!」と張り合うのだ)。それに連鎖して、一番体が大きく威張り散らしている濃い桜文鳥もさえずりだした。このボス桜の恋ビトがメス的な文鳥らしく、盛んに毛づくろいをしようとしている。・・・残念だが、条件に合わないにでその場を去る。
そのペットショップの並びはたまにお世話になる動物病院だが、入り口に貼紙があったので近づいて確認する。・・・「夏休み」、とあったので、あの先生もたまには休んだ方が良いだろうと納得したら、夏休みで午後だけ休診という案内であった。終日休む気はないようだ。何とありがたいことだろう・・・。
テクテク歩いて元石川に行くと、シャッターが下りている。しかし、中から小鳥の声が聞こえるので、たんにお盆休みのようだ。安堵して帰宅する。
街の小鳥屋さんは減る一方で、時代の趨勢とはいえ悲しいところだ。