今日の横浜市は厚い雲に覆われ、誠に残念至極なことに「人生観が変る」らしい皆既日食どころか部分日食すらまるで感じられなかった(いくら神秘的であろうと、数分間だけ陽がかげる程度の天体現象で変わる人生観とは何だろうとは思う)。仕方が無いのでテレビを見ていたが、NHKのそれは臨場感にかけていました。肉眼では見られないはずのプロミネンスの画像も貴重ですが、そのような資料映像でいくらでもあるものよりも、美しい海に浮かぶ硫黄島の景色が翳っていく様子を、静寂な中でじっくり感じさせて欲しかったのです。それなら、解説のおっちゃんが端っこに映っていても目をつぶりましょう。
悪石島の人々ほどではないにせよ落胆を覚えた私は、上ではなく下を見たところ、サルスベリが無事に開花して目を喜ばせてくれました。盆栽サルスベリと言えば百日紅と書くくらいで、濃い赤・ピンク系統の色合いが普通なはずですが、『なごり雪』という品種らしいこのミニ盆栽は、淡い色をしています。お店の紹介文章には薄紫色とされていましたが、青みはほとんど感じられない色なので、紫と言うより上品で可憐な感じのピンク色に見えます。夏に青みがかった薄い紫なら涼しげで良いかなと思っていたので、そのイメージとは少し異なりましたが、この花にはこのくらいの色が似合っているかもしれません。
なごり雪、春だよな、正やんよりも一般的にはやはりイルカさんだろうな、と無関係なことを支離滅裂に考えつつ、おまけにもらった白い釉薬の小さな鉢ともどもに気に入っているので、今後も枯らさないように気をつけたいです。
もれなく小鉢プレゼント ! 【サルスベリなごり雪】ミニ盆栽