トウモロコシを喰らうオッキ 人間でも食欲がなくなったら長生きしにくくなるものだが、 文鳥の場合は食べなくなったら恐ろしいまでの早さで重篤になる。
生き物は、食べなければ死ぬ、という単純明快な事実をわきまえているので、病気などで体力が弱くなっても、何とか食べようとする。文鳥ももちろんそうで、何が何でも食べようとする。これは生きるための自然な欲求で、頭がボッーとしてエサを見分けられなかったり、クチバシで噛み砕く力さえなくなっても食べようとする。
その姿は時に鬼気迫り、飼い主は感動というか畏敬の念を覚えるのだが(いつも言うことだが「食べるふり」などする変った生き物は基本的に人間だけ。文鳥の場合は食べたくても食べられない状態になっているだけのこと)、オッキの場合はまだ余裕があり、鬼気迫る緊迫感より滑稽な感じがする。今日は湯漬けエサをクチバシいっぱいにつけたまま手のひらから降りて、転がるようにしてトウモロコシに食いついていた(他の文鳥たちは驚いて道を譲るか逃げる)。
・・・改めて画像を見ると、滑稽ではあるが、やはり生き物としては感心する姿だと思う。
【文鳥とは無関係な地元時事ネタ】
横浜の市長閣下は、2400円取るほどの内容か!という話で(もちろん無料会場にすら行かない)、まるで人の入っていない開国博を、ものの見事に置き去りにされた。中田さんが日本新党で初当選して以来、他の対立候補よりマシなようなので投票してきたが・・・、急遽決まった市長候補も、わけのわからない官僚出身者ではなくて、とりあえず良かったものの・・・(ああいった人が前回出ていれば、中田さんの2期目はなかったように思う)。
中田さんは元気で掛け声が大きく、マスコミ受けが良く、そしてコストを切りまくってくれた。それは無駄を省く面もあったが、市営バスの路線はズタズタになるは、福祉関係は息も絶え絶えになるは、必要もないのに(横浜市は焼却処分場に十分すぎる余力がある)分別収集を始めたり、市民としてははた迷惑な面も多かったように思える。しかし、それは功罪あい半ばとしても、最後の最後に無用でお粗末なイベントをしたのはいただけなかった。
そもそもあれは市民参加型にするべきで、当然市民の入場料を安くすべきだった。とりあえず地元民が盛り上がらなければ話にならないのだ。そして、せっかく黒船もどきを呼んだりもしたのだから、いっそ期間中借り切って、毎朝ドッカンドッカン空砲をぶっ放して(祝砲である)、市民に開国博が開催中であることを嫌でも意識させ、ついでカッター船もどきのボートにペリー時代の軍服を着せた白人を乗せて、運河を遡上させてパフォーマンスして見せれば良かったのだ。
まるで市民が盛り上がらないイベントを(何が巨大グモだ。等身大ガンダムの方がマシじゃわい)、海っぺりと不便きわまる山の上(メイン会場が2ヶ所に分かれているが、山の方を話題にすらならない)で行ってどうしようと言うのだろうか。市民が盛り上がりをみせ何度も通い、それが呼び水となって外部からの観光客も来はずなのである。地元民が「どっちらけ」のイベントなど、初めから失敗は見えていよう。
ついでに、何となく「横浜ってかっこいいジャン」などと思ってしまっている市民以外の人には、一年間限定の名誉市民証でも発行して、期間内は中華街で割引すれば喜んだかもしれず、何度も足を運んだかもしれない(横浜など3日住めば「浜っ子」と言うくらいに無節操な土地柄なのだ)。ペリー来航の話に関連付けたいなら、当時警固役に借り出された諸藩があった地域から来た入場者に、何らかの記念品を出してみても良かっただろう。とにかくあんなものは差別化が重要なのだ。何の差別化もせず、大したこともない催し物を漫然と金を払って見ろ、とは実に浅はかであろう。
まったく、企画段階で理念が先行して上滑りしそうなことくらいわかりそうなものを!そんなことに無駄金使うくらいなら、箱物の方がマシなくらいだ(50周年記念ごとに建築物を作ってきたのを止め、記憶に残すイベントにしたのだそうだ。誰も行かなけりゃ記憶にも残らないだろうに!)。
そういった具合に、おそらく女性の新市長は尻拭いで大変かもしれないが、頑張ってもらいたいものだ。辞める中田さんには国政でのご活躍をお願いしたいが、今回の「自民党にお灸をすえる」などと、今までろくでもないその党の既得権益どっぷりの先生を国会に送り込んできたことに無反省な主権者が(この国の主権は自民党ではない。主権者は国民、さらに限定すれば有権者)、たぶん結局自分にお灸を据えることになる衆議院選挙には出馬しないそうだ。となれば、何とか大学の客員教授とかいった「浪人」でしばらく過ごすのだろうか。その動向を知る由もないが、いろいろほとぼりが冷めたら、さかなクン以上に頑張って頂けるものと期待している。