強烈な個性を持つ文鳥カナ 日中、カゴの中で逃げ回る音がするのでよく見ると、デコがカナに追い掛け回されていた。・・・本当の理由はわからないが、想像するに、カナが浮気をしつつ卵を産み、抱卵する気になっているにも拘らず、夫のデコが巣作りをする気がまるでないので腹を立てた、といったところのように思える。「手伝わないなら、巣に近づくな!」と言うわけだ。
好き放題に浮気をして、巣作りは夫にさせようという腹か、さすが毒婦は違うわい、と思ったものの、さすがに毒婦は気の毒な気がして悪女としようと考えつつ、「ウチの子のデコをいじめるな!!」と教訓した。
そう、デコは我が家生まれの文鳥としては、ほとんど唯一ぼんやりしたキャラクターだが、我が手で育てた息子であり、血脈をたどれば、ヘイスケ系とノロ系双方の血を受け継ぐ由緒正しい?存在なのだ。血統だけ見れば、我が家を代表する存在と言って良い。
それに対してカナは、小鳥屋さんで買った「よその子」だ。ただこのよその子は、やって来た当初から手乗りであった(お店で餌づけされたに違いない)。本来キューの嫁になるはずだったが、弟分のデコがアタックして夫婦になったのだ。
・・・もともと好きになった弱みのあるデコは恐妻家となる運命だったのかもしれない。それにしても、我が家の代表としては頼りない。下手をすると離婚か、とまで考えたのだが、夜の放鳥時間には仲が修復していた。夫婦喧嘩は飼い主も食べたくない。