盗み食いするクリ・マナツ夫婦をのぞき見るニチィ
他人の目を気にしてこそ、人は人で有り得るものなのだろう。まして、その他人が、会社の部下だとか、学校の生徒だとか、自分の子供だとか、そういった者であれば、人として模範を示さなければならないので、頑張って自分を律するはずである。そういった自律した態度を、「本当の自分じゃない!」などと言うのは、幼稚以前の勘違いで、そもそも生まれ持って変わることのない「本当の自分」など、世の中に存在するものではない(あるとしたら、食っちゃ寝するだけのことだ)。
昨今、一億数千万の国民を守るべき立場の内閣総理大臣でありながら、自分の感情で「キッキ!キッキ!」とわめいていた戯け者とか、わざわざ子どもを脇に抱えて金切り声で無知で身勝手なだけの主張をする愚か者の姿を見ると、他人の目を気にする、『恥の文化』なり『廉恥』などというものが、ずいぶん薄れた日本人もいるのだと思ってしまう。
こういった、自分の感情だけで突っ走ってしまう人は、人より文鳥に近いかもしれない。文鳥、身分職分に付随する責任感、ありません。子供への教育的配慮、まったくありません。
・・・しかし、見ている方は、人も文鳥もしっかり真似するわけで、ニチィが盗み食いの常習者にならないように、祈りたい。