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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2013年01月30日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録

 小鳥、とりあえず文鳥を、獣医さんに診ていただいて「らせん菌が出た!」と、モニターなどで見せられて、慌てふためく飼い主が、ざっと5、6年前から見受けられるので、この際(昨日今日と暇だったもので・・・)、私見を申し上げたい。

 健康診断のために通院し、「らせん菌が出た!」と獣医さんに言われたとして、どう考えるかは、まず、食欲などの行動面で異常がないかを前提としなければならない。何しろ、ある程度経験があったり、自分以外の他に対する洞察力があれば、生き物の健康上の異常は、理屈抜きに感じ取れるものだが、初心者で、特にペットでも人でも、幼い者を日常的に観察した経験を持たず、先天的には鈍感な人には(性質にすぎないので、良いも悪いもない。鈍感な方が優れている局面も多いと、フォローしておく)、それがわからない。どう見ても異常な状態で、普通の飼い主なら慌てふためくような状態でも気づかない。それなら体重でも量って、客観的な状態を探れば良いのだが、そういった正しい方向には気が回らず、いろいろ情報収集に奔走するものの、残念ながら集まった情報を処理できず、かえって不安を募らせる人が多いものなのだ。
 この、問題の本質を理解せず、自分自身の立場で必要となる情報が何かもわきまえず、自分の生活では無用なばかりか邪魔にしかならない知識ばかりを集めて不安を増大させてしまう、先の原発事故の際に多く見られたのと同じ心理的現象と言えようが、それはともかく、切羽詰まって断片情報を集めて混乱をきたさないためには、事前に少し考えておいた方が良いと思う。
 なお、コミュニティサイトの掲示板などで、匿名で飼育上のアドバイスをするのは、親切なようでいて無責任になるので、それに気付く良識のある人は控えているはずである(相手の状況を正確に把握できないので、見当はずれな意見となってしまい、かえって危険な誤解を招く。自分の回答の真意を相手が理解できるとは限らないので、間違って重大な結果を招く)。お節介なお調子者だと見なされたくないので、本当は私も控えたいのだが、飼育方法についても載せている自分のサイトの掲示板である以上、質問コーナーのようになるのはやむを得ないとも考え(答えるのは半ば義務なので、「通りすがり」とは異なる)、あれこれ考えをめぐらしつつ、自分なりに注意して答えることにしている。従って、くどく長くなることが多い。稀に、長々と返信している暇人が管理人であることすら理解していない軽率にすぎる人もいて驚かされるが、軽率な場合、いつの日かひどく損する可能性が高まり、その損は自分に降りかかるだけなので、心配してやらないことにしている。

 さて、もし、私が、自家繁殖した何の健康問題もないヒナを「健康診断」のために動物病院に連れて行き、「らせん菌が出た!」と言われたら、その場ではテキトーに神妙に聞いているフリをするかもしれないが、確実に、その獣医さんを軽蔑する。それが、世間的に名医とされている人であったら、評判倒れで世間は見る目がないと断定する。理由は、以下の常識的知識を有するからだ。

【1】らせん菌は、螺旋型の細菌の総称で、通常、体内に常在している。→常にあるものなので、そのう液や糞便からそれが検出されて不思議はない
【2】腸に常在するらせん菌は、疲労やストレスで増加して腸内バランスを崩し、下痢や食欲不振を招く。→多く検出されれば、症状の要因として特定できる。

 【1】の事実を認識していれば、「らせん菌が出た!」のは当たり前としか言えなくなるはずだ。そして、【2】の事実を認識していれば、検出量だけが問題なので、「出た!」とだけ言われても反応のしようがない。むしろ、そもそも、検出量が多ければ、すでに下痢などの症状があったはずなので、家庭では何の症状もなかったのに、長時間の通院ストレスで悪玉菌を増殖させてしまったかと、通院したことを悔やむことになる(健康の判断は飼い主がするのが当たり前。健康でないと判断するから動物病院に連れて行くのである。これは人間でも同じことだが、ガン検査や脳検査やそういった予防的検査ができない小鳥の場合において、「健康だと思っても連れてこい!」などと主張する医者がいるとしたら、無知で傲慢な非常識を露呈しているか、飼い主はすべて自分のペットの異常を見逃す存在と侮っているに過ぎない)。
 では、私が、衛生状態が怪しいお店で購入したヒナに異常を感じて、獣医さんに診てもらいに行ったらどうだろう。この場合も、「らせん菌が出た!」のは当たり前だが、そう言われたら、むしろ安堵する。症状があるからには、かなり検出されたはずで、だからこそ検出量が少なければ問題にならないらせん菌について、わざわざ強調するわけで、それだけを強調するのだから、より生命の危険に及ぶ可能性の大きいトリコモナス原虫などは見いだせなかったに相違ない、と判断するからである。らせん菌なら、普通の細菌性腸炎で、激しい脱水状態に陥らない限り、薬を飲めば回復するだろうと、より多くの希望を見いだせるではないか。

 お分かりだろうか?「らせん菌が出た!」は当たり前で、それが問題とすれば多く検出された場合だけで、そういった場合は検査などしなくても症状として現れているはずなのである。
 世の中いろいろで、いろいろ変わった獣医さんもいて、らせん菌が顕微鏡でわずかに確認できただけで、喜んで抗生剤を与えるように処方してくれる者もいるかもしれない(「とりあえず抗生物質」は人間の内科医でも無能な人の常套句)。しかし、たまたま診てもらったのが名医であれヘボヤブ医であれ、飼い主自身が、自分の文鳥の状態を、健康と見るか不健康と見るかで、同じ言葉に対する受け取り方は変わるのである。
 いずれにせよ、「らせん菌が出た!」は、死の宣告のようなものとはまったく異なり、本来たいした話とは言えない。大した話のように喧伝するとすれば、一部の愚かな獣医が無知な思い込みを無恥にもさらけ出し、気づきもしないでいるのか、百も承知の上で経営上必要なための作為であり、それを認識できない飼い主の無自覚(健康か否か判断するのは、一番長く観察している飼い主以外には有り得ない。症状がないものを病気と判断できるほど、残念ながら、小鳥の医療は科学的ではない)と見なさねばなるまい

 つまり、通常検出されてはならないトリコモナスなどの有無を調べたら、らせん菌が多く見られた場合、さらに外見上の異常に注意し、「健康診断」などと言っている飼い主から、既に異常な症状はなかったか聞き出し、もしまったく問題なく健康に生活していれば様子見で良いだろうし、少々おかしな点があれば、念のため抗生剤の処方も有り得る。といった程度が、まともな獣医さんの対応となるはずである。その際、「らせん菌が出た!」などとする間抜けな発言は、普通しないし必要ないと私は思うのだが、如何なものであろうか?
 人間の医者でも、患者の目の前で顕微鏡をのぞいてスピロヘータを探す者はいないはずである。市販薬で足りるような通常の処置で悪化するようなら、そこで初めて検査をするはずで、その際病原菌を探す必要があっても、「らせん菌が出た!」ではなく、らせん菌の中の何か、らせん菌の中のスピロヘータなのかカンピロバクターなのかヘリコバクターなのか、その他諸々何なのか、何にせよ常在菌としては、多くをあまり見かけないものを探さなければ無意味かと思う。
 結句、獣医の一部の「らせん菌が出た!」は、戯言と言わねばなるまい。

 獣医さんもいろいろだが、飼い主の知識や観察眼は、それ以上にいろいろなので、獣医さんもわかりやすく説明するつもりが、戯言にしかならずに、それが間違った知識として拡散しないように、気を付けてもらいたいものである。
 なお、飼い鳥のそのう液や糞便などの顕微鏡検査において、らせん菌を重視する必要があるとするなら、らせん菌の内の何が特殊で、飼い鳥の内のどういった種類にどのような特殊な症状を引き起こすのか、科学的に明らかにされているに相違ないので、寡聞にして知らない私などよりはるかに物知りな飼い主になるため、「らせん菌が出た!」でうろたえる前に、その獣医さんに科学的で医学的な根拠をご教示頂いたら如何かと思う。






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Last updated  2013年01月30日 16時21分39秒
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