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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2014年09月03日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録
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 天井近くでくつろぐ文鳥の群れ
 
 「文鳥団地」の現在の様子↓を見つつ、他人に推奨する時の、鳥カゴを設置する高さは、どの程度とすべきか考えた。

 実際の飼育では、何となく床に置いてしまう人も多く、特段それで問題も起きない。しかし、これは推奨できない。床置きは、住環境によっては危険な事態を招きやすいく、文鳥の生態から考えれば不自然な位置なのである。
 例えば、子供などがいてバタバタ元気に歩くなら、その振動は直接的に響くことになり落ち着かないし、そもそも足を引っ掛けて事故につながる危険がある。また、わりあい古い家屋の1階は、真冬には地面から寒さが這い上ってきて、冷え冷えとしてしまう。
 そういったこと以上に、本来文鳥が地面にいるのは、摂食の時だけで、それもいつでも飛び立てるように、両脚をそろえてホッピングするほど、警戒心を持たねばならないという事実だ。実際、飼育下にあってさえ、羽繕いなどのリラックスした行動は、より高い位置で行う。つまり、本来は、低い位置では落ち着けないのが、空を飛ぶ小鳥の習性なのである。
 さらに、害虫や害獣に襲われやすいという難もある。カゴに足を取られる飼い主の危険性より、野良猫や野良犬が侵入する可能性は低いはずで、ネズミが徘徊する一般住宅も少ないかと思うが、地面に近いほど危険なのは、明らかだ。そして、カゴの周囲の掃除がルーズになれば、まき散らかされたエサや水は、害虫の温床を作りやすく、床置きは比較的に風通しも悪く、さらには屋外から偶然侵入するようなごく少数のダニの類や、床に落ちた有害なものが吹き溜まる危険性もある。
  もちろん、床に置いたカゴで幼い頃から飼育していれば、文鳥はその環境を当然のこととして慣れ、鳥カゴの位置を変えれば、かえって戸惑うことにもなるだろう。また、それなりに清潔な室内で掃除を欠かさなければ、問題は起こりにくいはずである。しかし、床に鳥カゴを置かねばならない理由があるだろうか?
 床にカゴを置くことの利点は、特に何の準備も必要なく、カゴの落下を心配も無い、という点のみではないかと思う。しかし、飼育するにあたって準備をしないようでは困るし、落下の危険性があれば、そうならないように多少の工夫をすれば良いだけだろう。また、前述のように、人間の足元にあれば、誤って倒すことにつながり、倒れて鳥カゴが損傷したり開閉口が開けば、鳥カゴの位置が高くても低くても、文鳥は驚いて飛び出してしまうだけなので、より安全性が高いとは認めがたい。

 文鳥が落ち着くからと言って、あまり高い位置に鳥カゴを置いてしまうと、今度は世話をしにくくなり、様子を観察するのも難しく、コミュニケーションもとりづらいので、非手乗りの場合など、人慣れしなくなる可能性が増大してしまう。となれば、やはり、飼い主の膝上から首の辺りが妥当なところではなかろうか。
 我が家の場合は、たまたま↓のようになったのだが、こういった感じに下段が空いていると、床が掃除しやすくて楽である。このような団地状態にする必要はないが、小さなメタルラックを用意して、胸のあたりの位置に鳥カゴを置くのが、無難なところかもしれない。
 
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Last updated  2014年09月03日 22時49分05秒
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