|
カテゴリ:文鳥動向の備忘録
精巣肥大のお年頃?奥ジョー、手前フィン 掲示板の書き込みが多いと、少し前のレスに気づかないことも起きる。下記の内容に遅ればせの返信をしたが、気づかれない可能性があり、また、このブログでかつて指摘した重要な論点を含むので、転載の上、検討しておきたい。 本日病院で診察を受けてまいりました。 恐らく発情によって肥大した精巣が坐骨神経を圧迫していたのではないか、とのことでした。 実は今年の1月当たりから諸事情で文鳥のかごを置く部屋を変えたため、以前は普通の手乗りだったのが、べた慣れ文鳥になっていました。 時期的にも環境的にも発情を促進させてしまっていたようです。 そういえば好きだったペレットをあまり口にしなくなり、シードばかり食べるようになっていたんですが、それもその一環だったようです。 発情に関して気を付けるのは雌だけだと思っていましたが、雄の発情も気を付けないといけないんですね。無知な飼い主でした。 餌を低カロリーなペレットにして接触を気を付けるようにします。 昨年末、このブログで、「精巣肥大!」に御用心として、問題を指摘したが、そのまんまである。 そもそも、文鳥のオスは発情している方が普通で、換羽で発情していない時に百分の一程度に精巣が収縮しているらしい、というだけのことだ。肥大している期間がはるかに長いので、それが異常なら、みんな異常となってしまい「普通」が無くなってしまう。 医学の素人である私などは、座らない小鳥に坐骨神経という名称があること自体が不思議なのだが、それはともかく、『飼鳥の医学by横浜小鳥の病院』さんによれば、精巣の腫瘍が「腹腔内をほとんど占めるほどに成長した末期」になると、腎臓が圧迫されさらに坐骨神経も圧迫され、「脚の完全・不完全麻痺が起」き(コチラ、なお、精巣の話とは直接関係ないが、同ページの「光周期の延長」との表現は、意味不明かと思う。また、だいぶ昔に『文鳥問題』として指摘したことがあるのだが、文鳥の場合は日長が短くなる秋からが繁殖期なので、「明るい時間が長い方が発情しやすくなる傾向」は皆無である。つまり、文鳥に関しては、同ページの光周期に関する見解は成立し得ない)、「主にセキセイインコにみられ」、摘出は「リスクの高い手術」となるので、投薬による腫瘍増大の抑制を行うのが一般的な対処、とされている。これを、私なりに勝手に解釈すると、小鳥の精巣腫瘍とは、ほとんど快癒が絶望的な病気で、覚悟して自宅をホスピス化するのが最善、となる。坐骨神経が圧迫される段階に達してしまえば、医者も用なしとなる、と言ってしまっても良いかもしれない。 さて、ごく日常的な精巣肥大と、精巣にガンが出来て進行してしまった末期状態を、混同するような獣医を、まともな存在と見なせるだろうか?むしろ、無知な患者飼い主を脅して出費を強いる目的で、故意に診断を偽っているなら、それは詐欺師以外の何者でもない。もし、たんに無知で混同するなら、専門性が欠如した小鳥診療不適格獣医に過ぎないのではなかろうか。 「肥大した精巣が坐骨神経を圧迫」などと言われたら、精巣腫瘍のそれも末期と宣告されたも同然なのである。発情する元気があれば、むしろ喜ばしいくらいで、発情するくらいなら、誤診を疑ったほうが良いと、私には思えてしまうのだが、いかがなものであろうか? ついでに、「餌を低カロリーなペレットにして接触を気を付けるように」にも苦言を呈しておきたい。 そのペレットがアメリカ製の一般的な小鳥用のものなら、普通の文鳥用シード飼料より高カロリーなのが、昔から変わらぬ厳然たる事実なのだが、それは理解しているのだろうか。ペレットもいろいろだが、シードもいろいろなので、このケースで低カロリーにする必要があるのかは知らないが、それを望むとしても、シードの配合を工夫したり、ほぼノンカロリーな野菜を食べさせたほうが、よほど簡単なように思える。 『飼鳥の医学by横浜小鳥の病院』のような、小鳥の診療に関して評価が高く、院長先生は理論派の立派な方であっても、当然ながら、無謬の存在ではなく、まして専門外の科学的な見解では、誤解も多くて不思議はあるまい。何でもかんでも正しい見解を期待し、その考え方に盲目的に従うほうがおかしいのである。 自分の文鳥を自分の家族と見なす飼い主は、「無知」などと言わずに済むように自分の頭で考え、自分の家族は自分で守る気持ちを持ちたいものだ。・・・信じる者が救われるなら、苦労しないよ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年05月12日 23時04分50秒
コメント(0) | コメントを書く |