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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2018年03月26日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録

​​​​人間が異物混入を調べなくても、文鳥の鋭いチェックがありそうだ​​

 某飼料会社、気の毒にNPFだが、の製品に異物が混入していると、一部のインコ愛好者の間で話題になっているとのメールをいただいたので、情報サイトの『​インコ生活​』さんの記事で確認させていただいた。・・・感想は、ツイッターとかインスタとかそのようなもので、似た者同士で意見交換したつもりになっても、真実からは離れてしまうことが多い、である。
 得てして、素直で真っ当で賢明な人たちほど、むずかしく言えば雷同したがる。​「そっだね~」と、相手の意見を立てて、それに同調しようと無意識の努力をする​のだが、それは確証バイアス(自分たちに有利な証拠ばかり集め、さらにはすべて自分たちに有利な証拠のように曲解を重ねる。良い例が、昨今の野党の諸氏である)の罠に集団で堕ちこむ結果を招きかねない。集団ヒステリーで間違った方向に突っ走る、それこそ、昔ディズニーがねつ造したレミングの死の行進のごとくにである。
 いったんそのSNSなどの空間から離れたなら、賢明な方々は判断力を取り戻すだろう。客観的な立証は、違っている点をしっかり認識していかなければ不可能で、立証できない印象論を仲間内で繰り返しても、仲間の他には説得力を持ちえないのは、世の常である。​
 さて、一般的なお説教はさておき、まず、何となく混同しているが、「金属片」と「鉱物」は違うことを認識しなければならない。磁石で採れたと砂場の幼稚園児のように喜んでいるようだが、それこそ砂場の幼稚園児だった自分が何を採っていたかを思い起こしたい。あれは「砂鉄」、簡単に言えば鉄分を多く含む鉱物が細かに砕けたもので、有毒ではないし有害とも言えない。
 一方、いわゆる「食の安全」における「金属片」混入は、食べ物などの製造ラインの部品が破損して製品に紛れ込んでしまったものを指すことが多い。では、冷静にお考えいただきたい。その金属片が鉄製なら磁石に反応するが、アルミやステンレスやその他の非鉄金属なら反応しないことを、である。
 つまり、磁石に吸い付いたものが金属片で有害だ、などと、冷静に考えてみれば、滑稽なほど的外れな思い違いと気づく。それに気づかなくなるのが、隔離された集団心理の恐ろしさ、なのだと私には思える。
 その上で、飼料の穀物になぜ鉱物が混入するか、具体的に想像していただきたいのだが、面倒なのでさっさと結論を言ってしまえば、収穫時に栽培地の土壌が混ざってししまい、それを除去しきれないから、である。
 例えば、皆さんが食べているお米にしても、収穫時には鉱物(小石の類)が混じっていて、それを「石抜き」という作業(選別する機械がある)をすることで除去している。おかげで、現在、白いご飯にまじった小石で歯が欠けたりすることは、ほとんどない。
 これを逆さに見れば、石抜きをしなければならないほど、鉱物は混入するものと言えるのである。さらに、お米より小さな雑穀の石抜きはより難しいはずで、となれば、飼料に鉱物が混入するのは、昔から普通にあることだと気付くのではなかろうか。そして、同じような配合飼料でも価格が違うのは、石抜き工程のような手間暇をどの程度行うか、その程度も一因ではないか、といった推定も可能かと思う。
 つまり、昨日今日飼育を始めた人は知らなくて当然だが、あまり高級ならざる飼料、リーズナブルな飼料ほど、鉱物が混じっているのが『デフォ』(基本)で、昔から、それくらい承知の上で利用してきた事実が、厳に存在してしまうのである。
​ そして、不純物としての鉱物が混入することは、利点にもなり得ることも、認識して損はないかと思う。何しろ、鳥は胃に小石などの鉱物を貯めて消化の助けにしているのは、インコでも文鳥でも小鳥好きにはかなり知られた豆知識なので、ご存知の方の方が多いかと思う。その豆知識を現実の飼育に当てはめてみればどうだろうか?「インスタ映え」を気にしている「意識高い系」の人の飼育環境は清潔なものに相違なく、それは素晴らしいことながら、飼育する小鳥は鉱物に触れる機会を失うことにもなる。残念なことに、その点の認識を欠いていると、鉱物欠如による消化不良を招くことにもなりかねず、そうならずに済んでいるのは、案外、何となく使用しているリーズナブルな飼料にテキトーに混入してしまっている鉱物が、その欠を補っているから、といった可能性も有り得る。​
 ましてや、その鉱物に磁性がある、つまり鉄分を多く含むとなれば、栄養的にもラッキー!と喜ぶべきではなかろうか?血液の赤は鉄分に由来するように、鉄分は必要な栄養素なのだ。
 磁性を持つから金属、金属には中毒を起こすものがあるから危険、これはおよそ見当違いの連想に過ぎない。磁性を持つのは、通常鉄分を含むだけの意味しか持たず、鉄分には通常毒性はない。
 もしかしたら、亜鉛や銅の中毒を気にしているのかもしれないが、それらは磁石ではわからないし、そもそも亜鉛も銅も生命を維持するために必要な必須元素で、それを含む鉱物は、たまに摂取した方が良いくらいでのものある。
 では何が問題なのかと言えば、摂取量、あくまでたくさん摂取すると問題なのである。自然界の鉱物にわずかに含まれる元素を摂取する程度は有益だが、そうした元素を製錬、つまり人為的に濃縮して純度を高めた金属を誤飲すれば、過剰摂取になってしまう。このように、同じ「亜鉛」「銅」という単語があっても、自然のものと人為的なものは別物と考えねばならないのである。

 それでも気になる場合は、よりグレードの高い飼料、おそらく石抜きを丁寧に行っているのを期待できるものに替えるか、ペレットにしてしまっても良いかもしれない。もっともペレットは、加工食品なので、原料に何か少し混じっていてもわからないし、製造過程でごく稀に問題が起きる可能性もゼロではない、つまり、人間の「食の安全」同様の不安は付きまとうことになるかもしれない。
 このように、いろいろ考えるべき点はあり、異物混入も否定的要素ばかりでもないという、意外な事実もあるわけである。この際、閉鎖空間でワンイシューで盛り上がるだけでなく、そこから離れて一人でゆっくり思索してみても良いかと思う。​

 今しがた、メーカーの公式発表の追記を確認した。「大変ですね。中の人も」





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Last updated  2018年03月26日 22時42分38秒
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