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カテゴリ:文鳥動向の備忘録
順調な16代目たち 3羽目は孵化せず、2羽の方は育雛に目覚めた両親によって、しっかりたっぷりエサをもらって元気そうだ。 それで、皇統で16代目と言えば仁徳天皇、との話があったので、文鳥好きのための牽強付会(こじつけ)を披露しておきたい。 『仁徳』は亡くなった後に贈られた諡号で、生前、天皇位に就くまではオオササギノミコトと呼ばれていたらしい。最近、ものを知らない一部の学者が、聖徳太子は亡くなった後で称されるようになったものなので、学校では「厩戸皇子」だけを教えるべきだとして物議を醸したが、その理屈で言えば、天皇の諡号で在位中の事績を語るのは、すべて不正確となってしまう。そもそも『聖徳太子』は生前だけの存在ではなく、没後『聖徳太子』として一般に受け入れられ崇敬の的となり、それは太子信仰として信仰となり、日本仏教に取り入れられ、また、文化的に大きく影響を残している(現在進行形)。つまり、「聖徳太子」は生きているが「厩戸皇子」は歴史的な一時期の存在でしかない。つまり、日本の歴史や文化を学ぶ上で有意義なのは、『聖徳太子』に他ならない。生きた歴史は、その時代の呼び名として正確か否かだけで測れるほど、単純ではないのである。 脱線した。今問題とするのは、オオササギさんである(「尊」は神様のような人たちへの敬称)。漢字で書けば、大鷦鷯。鷦鷯はスズメ目のミソサザイという小鳥のことで、古事記では「大雀」と書いてオオササギと読ませてもいる。なぜそのようなネーミングになったかについては、産所に鳥が飛び込んだのに由来するなどと説明されているが、たんに父の応神天皇が鳥フェチで、子供に鳥にちなんだ名前を付けるのがマイブームだったらものと思われる。何しろ、オオササギさんの異母弟はハヤブサワケ(隼別)さん、そしてその弟がお人好しな兄からかすめ取って妻にした異母妹は、メトリ(雌鳥)さんだったりするのである(この頃は兄妹でも腹違いは婚姻対象。仁徳天皇の正妻も異母妹で、この4人の異母兄弟姉妹の間でドロドロの愛憎劇が展開し悲劇的結末を迎える)。 ご存知のように、文鳥はジャワ雀とも呼ばれるスズメ目の小鳥だ。しからば、大雀たる仁徳天皇は、少なくともスズメ目の小鳥にとって親分と言って差し支えあるまい。仁徳天皇をお祀りする神社なら、小鳥に関する願い事はかないやすいのでは?と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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