目標のあるレンズ...
私のメインのカメラはNikonのD700です・・・これは今後変わることはないと思っています。いわゆる主役は使い勝手の良いミラーレスのα7IIIに取って代わられてしまいましたが、自分にとっての最後のレフ機という意味で「メイン」なんです^^。発売当時Nikonがプロ用のD一桁機(あの当時のD3~D3x)の廉価版のようにセミプロ・ハイアマチュア向けに2008年に出してきたD700はいわばFXフォーマットの民生機第1号みたいなスタンスだったと思われます。私は2013年から使い始めてますが、形そしてシャッター音などすべてが「質実剛健」という言葉がぴったりなカメラです。もう6年ほど使っていますが、飽きませんねえ(笑)。連射も5コマ/秒ですが、これに縦グリップ(MB-D10)をつけると一気に8コマ/秒へとアップしてけたたましいマシンガンのようなシャッター音になります...これが最高なんですよねえ^^。単写でもいまだかつてこのD700のシャッター音を上回るカメラを知りません、まさに写真を撮っているという実感が湧く音なんですねえ。そういう意味で言えばセカンドカメラとして使っているα7シリーズは真逆のシャッター音と言えそうです。初代から使ってますが特に現在使っているα7IIIは、静かながらも小気味よい音で質感はとても良いと思います・・・極めつけは無音のサイレントシャッターもありますね(笑)。そしてD700の1,200万画素というのは今どき低画素機に入ってしまいます、連射を誇るフラッグシップモデルのD5でさえ2,000万画素超えしてますからねえ。現行モデルを探すとまさにSonyの「α7s」シリーズしかありませんよね。まあ写真は画素数ではないし3~4,000万画素にもなれば扱うRAW画像も重たくて処理が大変そうですからね。まあこういった現像オペレーションの優劣でD700を気に入っているわけではないのですが画質に満足している人間としては逆に「メリット」になります(笑)。そして「写真はレンズ」ですよね。まだまだ使い込み不足ではありますがCarl Zeissの「Distagon T* 1.4/35 ZF.2」、これが風景撮っていてとても良いレンズなんですが私としての目標となる写真があるんです。ポートレート写真なんです。プロを含め他人の写真を見ることも大事なことだと思っていますのでいろいろ勉強しているなかでたまたま目にしたD700とこのレンズで撮影されたアマチュアの写真にたいへん魅せられてしまったのです・・・それがこのレンズの購入動機でもあったんですね。830gとけっこう重量級のレンズですが、他に持っている大好きなplanar T*1.4/50 ZFなどと比べても柔らかなボケと突出した立体感や風景などでも目を見張る良好なコントラストを得ることができます。まさにレンズと金属の塊のような感触で、なめらかなピントリングの操作感を含め所有欲を満たしてくれるレンズですねえ^^。まだまだ目標とする写真には手が届いていませんが、孫の写真などでは時々使うことが増えてきました。(α7 にマウントアダプター使用)仕上げ方にもよりますがとてもこの写りには満足しています。Cobbyの写真も良いものが撮れますよ、時としてパープルフリンジが目立つことがありますが事Cobbyの場合はだいたいf/2.0~f/2.8あたりが彼を素敵に際立たせて表現してくれます。(D700使用)散歩カメラにはお気に入りのレンズがたくさんあるのでなかなか持ち出せませんが、(光の)条件の良い時はこの重たいレンズに付け替えて激写です(笑)。どんどん使い込んでこのレンズの美味しいところをたくさんひねり出したいですね...そして目標とするあの写真のレベルに到達できるように日々精進です。2019年2月(α7 & D700 + Distagon T* 1.4/35 ZF.2)