Minolta「異端児」と散歩撮といきましょうか...
★ α7IV + MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 の巻 ★今回はこの後の雪が降ったときにレンズを取り替えてしまったのでわずかしか画像が残っていなかった「MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」の散歩撮のものです。このわたしの”Rokkor Family Tree”にあって唯一らしからぬ描写をする一本が「MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」と言って良いかもですね(笑)。伝統的と言っても良い(AUTO・MC & MD)ROKKORは「緑のロッコール」とも呼ばれ最低一枚のレンズにAC(アクロマチックコーティング)が施されていました。その描写といえば「AUTO ROKKOR派」や「MC ROKKOR派」といろいろな支持者がおりますが、ピントの柔らかさやシャープさは違えど人間が見る自然な色・臨場感を再現するACの肝とともに独特な柔らかさをキープするボケには定評があります。そんな上のツリーの年譜を見ればその真っ只中にあってボケの暴れようといえばあのRICHOの「XR RIKENON 50mm F2」にも迫るかと思わせてくれるものを持ち、わたし的に「ROKKENON」と言わしめるほどのボケ描写が特徴です(笑)。そんなレンズが「α7IV」でどんな素性を見せてくれるのかご覧いただきます...[ゴースト]ご存知このレンズの特徴の一つである「ゴースト」です、角度を変えると光源に対して普通と反対の弧を描くゴーストも見られます...今回は少し平行的なゴーストになってますね。[制御盤]他のROKKORでも随分と撮影してきたテストフィールドですが、逆光でのインフォーカスの柔らかさはぴかいちですね...「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」に負けていません...そして背景に目をやれば兄弟レンズたちとは大違い。左奥に見られるボケなどはまさに「ROKKENON」です(笑)。[スイセン]この日は風がとても強くことさら開放でピントがなかなか定まらない状況でしたのでいまひとつの画像も多いのですが、「ROKKENON」的なボケが影を潜める近接ではこうして葉の描写など全体の空気はまさにROKKORですからほんと面白いレンズですよねえ^^。[白梅 #1]ところが状況が変わるこちらの場面では他のROKKORではこうした背景にはなかなかなりません(笑)。開放とはいえまさに「XR RIKENON 50mm F2」同様に臨場感も距離感もない混沌とした背景になりやすいです。[白梅 #2]なので背景は少し選んでやるとそれこそ他のROKKORからは想像できない素敵な背景になることも。ほんとに使って楽しいレンズではあります、最近では大好きなROKKOR「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」よりも持ち出し頻度が多いかも(笑)。今回は久しぶりの「雪」の記事の間に置いた使って楽しいROKKORのプチコンテンツでした...^^。2024年2月 江川周辺にて#α7IV#MC ROKKOR-PF 58mm F1.4