「MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5」をファミリー・ツリーに加えて散歩撮を...
★ α7S + MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5 の巻 ★先日私の持つMinolta ROKKORレンズのいわゆる「緑のロッコール」ファミリーツリーで「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」と「MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5」の入れ替えを行いました。それなりにマクロらしい描写を見せてくれる「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」なんですが、おびただしい数の擦り傷が付いた前玉・後玉のせいか直射光下でのコントラストの低下などROKKORらしさを損なう結果を招いているようです。それに引き換えそのおまけで手に入れた「MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5」の方はAC(アクロマチックコーティング)の効きを感じさせる中望遠の素敵な描写を見ることができます...そんなこんなで「緑のロッコール」ファミリーツリー入れ替えの作業となりました^^;)。今回はそんな気持ち良い描写をしてくれる中望遠「MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5」を「α7S」に付けての散歩撮になります。老眼の進んだせいか「α7S」では相変わらずピントの山が若干掴みづらいところがありピント拡大のお世話になることも多いですが、「緑のROKKOR」らしい描写が見られるレンズとはどんなものか見ていくことにしましょうか...色の出方がとても良いですよねえ、こんなところにも「コク深め」の”鷹の目”を彷彿とさせるものを感じます。標準レンズで見慣れたボケに出るROKKOR的なベール感がそのまま中望遠の大きなボケに見られる感触です。インフォーカスの中望遠らしい立体感も良いですが、ボケた背景の木の描写に見られるふくよかな感触は「α7S」ならではかな。まさかの食欲を誘うような真っ赤なナツメの実が印象的...。さすがの中望遠、ボケに不足はございません^^。どうでしょうこの色味、たくさんのアベリアの花の「白」を盛が過ぎたとはいえガクの深い色が素敵な引き立て役を演じています。これ最短撮影距離(1.5m)で撮ってますが、こういう小さな花だとさすがに寄れないなあと実感しますね^^;)。こういう場面ではちょうどよい被写界深度となる開放<f/3.5>でしょうか...光と影が織りなす美しさも見逃せないですね。ガラス越しのキラリ☆ふじみのロビー。そのガラスが少し曇っていたため精細感はいまひとつですが、随所に見られる光のグラデーションの気持ち良さは格別です。135mmともなると昼間の月もこんな大きさで捉えられます、クレーンや建物のスッキリさもなかなかですよね。最後の一枚はまるで火事場を見るような夕方の空。影にになる雲の部分が燃え上がる炎から出た煙のようで驚き...シャドー部に粘りのある「α7S」の描写も見逃せないところ。ファミリーツリー加入後の検証画像のようでしたが、大正解でしたね...オールドレンズの中望遠としてはNikkorの「Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S」に続くお気に入りになりそうです^^。「鷹の目ロッコール」の匂いがするインフォーカス・ボケに見る「コク深め」的な色味とベール感などさすがにロッコールといったところで、楽しい中望遠レンズと言えるかな...^^。2023年10月 キラリ☆ふじみほかにて#α7S#MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5