久々のAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D...
今回は久々のAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dをα7IIとD700で春のしるしを探しに行った散歩時でのカットでご紹介してみようと思います。<Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D>光学系構成 : 7群8枚焦点距離 : 60mm最短撮影距離 : 0.219m絞り羽根枚数 : 7枚F値 : f/2.8~f/32マウント : ニコンFフィルター径 : 62mm重量 : 440gマクロと言うと自分のレンズでは圧倒的に出番の多いのが「SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1」です。順序としてはこのNikonのレンズの方が早く手に入れておりD300sではマクロの勉強を随分とさせてもらいました...質感描写としては特に金属が得意ですかね。今回はα7IIの画像を中心として、対応する画もしくは特徴的な画がある時はD700の画像も出してみたいと思います。まずはこちら...(f/2.8, 1/800, ISO100:α7II)なぜにモノクロなのと思いますが、こういうコントラストの強いシーンで色気のない主役を日陰に置いた場合、俄然モノクロが物をいいますね^^。そして偶然両カメラで撮ったのが「ツバキ」...まずはα7IIで...(f/2.8, 1/250, ISO400:α7II)そしてD700...(f/4, 1/160, ISO200, -1EV:D700)やはりマクロは花を撮っていて楽しいですね。マクロならではという意味では寄れる楽しみがありますが、このAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dでは柔らかなボケのSP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1と違って質実剛健なところがNikonらしいといった感じですね。(f/2.8, 1/500, ISO100, -0.7EV:α7II)開放のボケはそれなりに柔らかいですが、タムロンのように形が消えて色だけになるようなボケ方ではなくNikonらしい「ボケても形がわかるボケ方」というのが見て取れると思います。でも最短でハナミズキの花芽に寄ったものはplanarの開放のように混沌としたボケ方をする時もあります...(すこ~し開いた硬い蕾の先っぽからピンクが覗いています、まさに春の予感ですね)(f/4, 1/640, ISO200, -0.3EV:D700)次は毎年撮影を楽しみにしているミツマタで、背景の葉の反射で出来るたくさんの玉ボケを入れ込んだカットで素敵なバリエーションを提供してくれます。(f/2.8, 1/500, ISO100, -0.7EV:α7II)今年はぜひ「SEL70-200mmF4」で大きな玉ボケを作ってみたいですねえ^^。そして咲き出した梅もまた良しです...(f/4, 1/1000, ISO200, -0.3EV:D700)背景の小さな梅のツボミに反射した光が素敵なアクセントになっています。こちらの梅は白梅より紅梅の方が先に咲きだしています。この咲き出しから見頃になるまでくらいが良いですね、きれいな状態の花がいっぱい見つかります。(f/5.6, 1/500, ISO200, -0.3EV:D700)次は愛犬Cobbyでいってみましょうか^^。このレンズでCobbyを撮ることはあまりなかったのですよねえ、Cobbyに関してはあまりスイートスポットがないというか使い所がつかめないといったところでしょうか...^^;)(f/4, 1/250, ISO100, -0.3EV:α7II)(f/5.6, 1/640, ISO200, -0.3EV:D700)まあ普通です(笑)。普段あまりCobbyが見上げるアングルで撮ることがないので貴重なカットと言えないことはないですが、やはりplanarやオールドで撮った方が雰囲気は良いです..マイクロの105mmはまた別格なんですがねえ...早い話が使い込み不足ですね^^。でも風景などではけっこう良い写りをしてくれるんですよね、この日の散歩でも近所の雑木林の上にきれいに昼間の月が出ていたものが建物を含めスッキリとした画を提供してくれます...(f/8, 1/800, ISO100:α7II)やっぱり最後は花で締めましょうかね^^...もう終わりに来ている「マユミ」なんですが傾いた陽の光を受けて素敵なピンク色を披露して最後の踏ん張りを見せてくれた一枚ですね...傍目では種子の落ちた殻のほうが数的には目立ってしまい誰も見向きもしない状態でしたが、このレンズはしっかりそのピンクの(実の)質感を演出してくれます...(f/4, 1/200, ISO100, +1.7EV:α7II)(f/4, 1/800, ISO100, +1EV:α7II)(f/4, 1/2500, ISO200, -1EV:D700)マユミに続くサルスベリの方はどちらのカメラで撮ってもあの実の硬い感触がまるで金属的な質感のように描かれます...このレンズらしいですね^^。直射光の下では最新のナノクリのAF-S 60mmマイクロの柔らかい素敵な描写にはちょっと敵わないかもですが、自然光下ではけっこう張り合えますよ(笑)。「AF-S~」とこの「Ai AF~」は不思議に2本持っていてもそれぞれの味があり棲み分けができそうですね...AF-Sはそのうち手に入れたいですね。どうでしたでしょうか...「Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D」の味、私の言う<質実剛健>さがちょっとはご理解いただけたでしょうかねえ...また機会があれば「これぞ」というカットをご紹介したいと思います^^。2020年2月 山崎公園・文化の杜公園ほかにて(α7II&D700 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D)