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カテゴリ:神社
高天彦神社(たかまひこじんじゃ) 奈良県御所市高天 ■御祭神 高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)
社務所もない、ひっそりとした境内。 金剛山東麓に鎮座するこの小さな神社は、 延喜式では名神大社という高い社格が与えられています。 付近は三輪山麓の崇神天皇以前に、葛城王朝があったという説もあります。 「御所」という地名も気になります。 御所市はWikipediaによれば、南葛城郡御所町が秋津村を編入 掖上村を編入、などといった沿革が書かれてありました。 日本書紀に、神武即位後 次のような記述があります。 夏四月朔日、天皇(神武)の御巡幸があった。腋上のほほ間の丘に上られ 国の形を望見していわれるに 「なんと素晴らしい国を得たことだ。狭い国ではあるけれど 蜻蛉(あきつ)がトナメ(交尾)しているように山々が連なっている」 これによって初めて秋津島の名ができた。 現在も御所市には掖上、秋津、本間(≒ほほま)などの地名が残っています。 現在の御祭神は高皇産霊尊ですが 古くは高天彦神だったとも言われています。 ただし、高天彦神は高皇産霊尊の別名とする説もあるようですが。 この「高天」というのは金剛山の古名「高天山」に由来するものと思います。 10年前、大阪側からロープウェイを利用して金剛山に登りました。 山頂付近から大和三山を見下ろしたとき、 私は「ここは高天原だ」と思いました。 参道の両脇には現代の風景が広がっているのですが、 この参道だけは異空間のような雰囲気が漂います。 今ではたった数十メートルの参道ですが、 かつてはここが特別な場所だったことを想像させるに十分な神聖さ。 いつ来てもひっそりとした境内ですが、 不思議なことに駐車場はいつでも満車に近い状態です。 農業施設のようなものもありますが、 そこにも人の気配はありません。 おそらく、神社前の登山道から金剛山を目指す登山客のものなのでしょう。 ★高天彦神社 駐車場 有 トイレ 有 御朱印は高鴨神社でいただけます。 龍水御朱印帳・裏ばなし 「新緑の葛城」 高鴨神社境内の鳥のさえずり 拝殿下石垣の幻の灯篭 . お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.01 21:43:36
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