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経験曲線効果とは、経験と効率との間の関係を示す経験則。単に経験効果とも呼ばれますね。これは一般に個人や組織が特定の課題について経験を蓄積するにつれて、より効率的にその課題をこなせるようになることを指すのであります。また累積生産量の増加に伴って、製品数量ごとの間接費を含めた総コストが予測可能な一定の割合で低下していくことを指すので御座います。 経験曲線の前身となった概念として学習曲線があるのです。これは課題を反復して こなした回数が増えるほど、一回ごとに要する労働時間は減少することを表します。 この概念は1936年、航空機の生産機数が倍になると、機数あたりの作業時間は10-15%減少するという経験則として発見されたのです。この経験則は即ち、生産された品物の数の増加に伴い、生産コストが予測可能なペースで減少することを意味した訳ですよ。 経験曲線は学習曲線より広い概念でありまして、その対象は単に労働時間に留まらないのです。 経験曲線効果は、ある業務がより頻繁に実行されるようになると、そのコストが減少することを表すのであります。これはどのような商品やサービスにも適用できるのですよ。累計での生産回数が倍になるごとに、生産回数あたりの総費用(生産、管理、マーケティング、販売を含む)は一定かつ予測可能な速度で減少するのであります。 こうした効果は1960年代の後半、Boston Consulting Group (BCG)社のB.Hendersonによって提唱されたんですが、1970年代にBCG社によって行われた調査により この効果は様々な産業において確認されたのですよ。 この効果は数学的には、下記の式で表されるので御座います。 ここで 皆さん、
であると認識してね。 また、累積生産量が2倍になるごとに減少するコストの割合を習熟率と呼び 一般的には習熟率は20-30%程度とされるのですが、業種などによっても異なるのであります。 学習曲線とは練習量と反応時間の関係を表す曲線なんですよ。 RTを反応時間、Nを練習量、a、bを課題によって変わる変数とするとき 次の式が成り立つので御座います。
ピロリとアンダーソンはa、bの実測値をそれぞれ1.40、0.24と求めたのであります。 この式はかなり普遍的に成り立つんだよ。 多分 皆さんは 俺が知ったかぶりして、「鬼面人を驚かす」と思うでしょう。ところが そうじゃ無いんだな。経験曲線効果は企業の常識なんですよ。 俺が確認したかったのは、学習曲線の方で 事の順序として経験曲線効果が出てきただけ。 しからば何故 学習曲線なのか。恥ずかしながら、最近 とみに段差への反応時間が低下しているので(要するに階段で つまずくって事)練習量を どの程度増やすべきかをチェックしたかったのです。この計算は簡単。Nを放り込むだけ。例えば お子さんの勉強時間でもOKです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.26 09:01:35
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