アチェ紛争の巻
あーちぇーちぇーあーちぇー萌えてるんだろーかー自分も郷ひろみのようなオジサンになりたいものです。ところでアチェというのはインドネシアの先っちょ、世界で六番目に大きいスマトラ島の北端にあるアチェ州のことです。イスラム教国家インドネシアの中でもさらに厳格なイスラム法をもち、天然ガス、石油など資源も豊富。こーなってくると御多分に漏れず独立紛争が始まります。1976年には自由アチェ運動、通称GAMが独立宣言。政府軍とゲリラ戦で戦います。と、ここまではいわゆる普通のお話。アチェが紛争学の中でもなぜ有名かというと世界でも類を見ない津波で紛争が終わった地域だからです。あの2004年スマトラ沖大地震でアチェ州の海岸は壊滅的な被害を受けました。GAMは自力では復興できないし、政府は資源のためのインフラを整備しないといけないし・・・で、2005年争ってる場合じゃないってことで29年を経て停戦合意しました。アチェ州の首都バンダアチェの中心にあるグランドモスク。津波のときはみんなこの中に逃げ込んだそうです。今ではみんな普通に釣りしてます。この時2009年、東北の津波がまだ来てなく「被災地は大変だなぁ」というレベルでした。しかしあれから日本にも津波が来て、自分も実際に東北に引っ越してきて被災地を目の当たりにすると、バンダアチェの建物だったらもっとひどかったろう・・・と今更ながら思っております。何にせよ、アチェにはもう紛争ないのねーと思いマレーシアへ飛ぶためバイクタクシーの後ろに乗って空港に向かう途中、今朝まで飯食っていた市場の横を通ったら・・PASAR ATJEH アチェ市場わかりにくいですが軍服姿の人たちが市場を壊しまくってます。みんな呆然としています。写真の真ん中のお店で昼飯を食ったのですがボロボロです。汗バイクタクシーのおっさんに聞いても首を横に振るだけでした。あれは何だったんでしょうか。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださーい。