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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
「でぇええい!!」
渾身の右ストレートがカメレオンマンの顔面を捉えた。 んだけど・・・彼はニィ。嫌な笑みを浮かべながら手に持った杖を全力であたしの腹部へと突き付けてきた。 「いったぁあああああ!」 でも、ここでひるんじゃいけない。せっかくブライ(と一応クリフト)がもう1匹残ってるあばれ狛犬を相手してくれてるんだから。 本当はバックステップをして衝撃を和らげたいところではあったけど、せっかく至近距離にいるんだからむざむざ相手の得意な間合いに離れる必要はないしそうしたくない。 攻撃を行い大きな隙が出来たカメレオンマンに対して水面蹴りを仕掛け、バランスを崩した彼の胸部へ強烈な回転胴回し蹴りを浴びせかけた。 「!?」 流石に今のは効いたでしょ!! 大きく後方に吹き飛びしかめっ面を浮かべるカメレオンマンだったけど。 「今のは効いたぞ・・・ホイミ」 あぁああああああああもぉおおおおおおwだから何で回復するのよ!ずっこいわよ!アイツずっこいわよ!! こっちもまぁ、クリフトのスカラで守備力が高くなってるからそんな思った以上にダメージは受けてないけども。 ブライ達も苦戦してるみたいね、まぁ向こうは動きも素早そうだし捉えるのが大変なんだろうけど。 とりあえず、こっちはこっちで相手を引き付けておくのがいいかもね。 倒すということではなく、ブライ達があばれ狛犬を倒すまでの時間稼ぎをすることに目的を変更して、それように素早い動きで相手をかく乱させ一発一発の攻撃も重いモノから少し軽めのモノへと変えていった。 「ちぃ・・・急に動きが変わったぞ。なんだというのだ」 「やっぱりあんた相手にはこっちの方が有効みたいね。あたしもこの方が楽だわ」 「ホイミ、ホイミ、ホイ・・・」 ある程度ダメージを与えるたびに回復してたカメレオンマンだったけど…… あれ?もしかして、そういうことかしら? 「何?もう回復するMPも使い切っちゃったようね」 「くぅ、小娘相手にここまで苦戦するとは・・・」 たじろぎうろたえるカメレオンマンに対してあたしは一気にダッシュで間合いを詰めていった。 そのまま、ショルダータックルをぶちかまし、距離を取ろうとしたカメレオンマンを掴み、ボディへ3発。 「がはっ」 ぐったりしたカメレオンマンを少し上に放り上げて無防備となった頭部へと強烈な上段回し蹴りをを当てた。 ドーン!!! 激しいインパクト音と共にカメレオンマンは後方へ大きく吹き飛び、周りに生える木にぶつかり崩れ落ちた。 「・・・ふぅ。いっちょ上がり」 あたしがカメレオンマンを倒したことにより自分を動かしていた術者がいなくなり、動かなくなったあばれ狛犬をブライのヒャドが命中した。 「姫様、お疲れ様です。お怪我はありませんか?ホイミ」 「ん、大丈夫よ」 「何はともあれこれでここテンペの村を困らせていた怪物もいなくなりましたし、報告しにいきましょう」 あたし達が村を騒がせていた怪物を倒したことはすぐに村中に知れ渡り、皆が皆感謝の言葉をあたし達に浴びせかけてきてくれた。 その日は、テンペの村をあげてのお祭り騒ぎとなり、村をすくったあたし達はその催し物に参加した。 第11話 怪物退治! その3.終わり その4.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月25日 20時57分14秒
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