ジルコニアの気まま日記

町の人から話を聞いて回ったんだけど、そこで思わぬ情報を聞いたんだ。
　「え？人が空を飛んでいた？？？」
　うん、にわかには信じがたい言葉が聞こえてきたんだ。
　「はい、その昔。人門織物を使い、空を使い飛んで移動していたのです」
　「へぇ・・・空を飛ぶ乗る物かぁ。そんなのが本当にあったら凄く楽よねぇ」
　「そうですな。空を移動出来たら今まで移動できなかった場所にも楽に移動できるでしょうし」
　「でも、なんで今のこの世に空を飛ぶ乗り物がないのでしょうか？」
　「しかし、地獄の帝王がその乗り物の源を奪っていったと伝えられているのです」
　「地獄の帝王が・・・？」
　「でも、確かに自由に空を移動する手段があると向こうからしたら面白くないし、色々な場所に移動されると都合が悪かったのかもしれないですね」
　「でもでも、本当にそんな空を自由に問うb事が出来る手段があるっていうのなら復活させてみたいわね」
　「私が聞いた話では多分それは地獄の帝王とともに地の底に封じ込まれたとのことです」
　地獄の帝王と一緒に封印か・・・もし、それが本当だとしたらそれは掘り起こさずに封印させたままにした方がいいのでは？
　そんな話を聞いた後、なんかもう１つ真偽を疑うような・・・本当かよ？って疑ってしまうような話を聞いたんだよ。
　「あ、あたしゃ見てしまったんだよ！！」
　「何を聞いたんですか？？？」
　「この川を南に向かったところに大きな像が立ってるのは見えるよね？」
　「はい、大きな像があるのは確認しましたが、それがどうかされたんですか？」
　「その像が歩くところを見てしまったんだよ！」
　「像が歩く？？？」
　そんな馬鹿なｗあの大きな像が歩く？？？
　「像が歩いたですと？わははｗそんな馬鹿なｗご婦人、何か夢でも見られたのではないでござるか？」
　うん、皆もその女性の話をにわかには信じがたい、そんな反応を示してるよ。
　「ゾウが大きいとか歩くとか何当たり前のことを言ってるのよｗｗｗ」
　ただ１人を除いて・・・ね？
　ってか、マーニャ何言ってるんだ？像が大きいとか歩くのは当たり前って？
　「姉さん何を言ってるんですか？」
　「えっ？」
　ミネアに突っ込まれて自分だけ想像してるものが違うことにやっと気付いたような反応だな。
　「もしかして姉さんあそこに見える大きな像じゃなくて別のモノを想像してますよね？」
　「な、ななな、何を言ってるのよ！！」
　「うん、間違いなくマーニャだけ全く別物想像してるね。ちゃんと話聞いてた？」
　「う、うっさいわね！！ちょっとボケてみただかじゃない！何でそこまで言われないといけないのよ」
　すんごい顔を真っ赤にさせて慌てた様子を見せるマーニャ。絶対わざとじゃない・・・わざとボケただけじゃない。素だこれ。
　まぁ、いいや。これ以上突っ込んで遊んだりするとマーニャが怒りそうだしこれくらいにしておくか。
　町の人たちから話を聞いて回ってた俺達は１軒の家の中に入ったんだけど、そこにいる研究者っぽい人から思いもよらぬ話を聞いたのだった。

　第９９話　こんな場所に町？　その２．終わり
　　　　　　　　　　　　　　　その３．へ続く