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カテゴリ:今日の言葉
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正定聚(しょうじょうじゅ)の力 仏教では、この社会を構成する人びとを、正定聚(しょうじょうじゅ)・邪定聚(じゃじょうじゅ)・不定聚(ふじょうじゅ)の三つの種類に分類します。 正定聚とは、いつも正しい行ないをして仏の境地をめざして努力している人たちです。自他の仏性(ぶっしょう)を開顕すべく精進している人たちの集まりともいえましょう。 それとまったく反対に、いつも邪心(じゃしん)を持って悪をなす人びとの集まりが邪定聚です。そして、その二つのグループの中間でどちらにも属さず、正定聚の影響力が強くなるとそちらに従い、邪定聚の勢いが強まるとそれになびくといったように、心や行動が定まらない人たちが不定聚です。数からいうと、正定聚と邪定聚はごくわずかで、大多数の人たちが不定聚に属していると仏教では教えるのです。 ですから、この社会をよくするためには正しいことに心を定めた正定聚の力を大きくしていくことが大切なのです。すると大多数の不定聚の人がそれに従い、社会全体が大きくそちらに動きます。間違っても邪定聚を増やしてはならないのです。社会正義に名を借りて不満や嫉妬(しっと)を正当化するような主張に引きずられない、そういう人を増やさなくてはならないのです。 庭野日敬著『開祖随感』より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.06 00:06:34
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