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HOME > 今日のことば 1/22 Thu お釈迦さまへの直参(じきさん)
なにごとも伝統を守り、それを踏襲(とうしゅう)するのは大切なことですが、それは宗教の場合も同じです。ただ宗教は芸能などとは違い、生きている人間を実際に救わなくてはなりません。 人は、その時代、その環境の中で生活しています。その人たちを実際に救うのには、その時代、その社会環境に応じた手段が必要です。これまで大事に守られてきた教えであっても、そのままでは、時の経過とともに時代の人びとを教化(きょうけ)する力が弱くなっている場合もあります。 宗教の宗は、時代を超え、所を超えて不変なよりどころとなる根本の真理のことであり、教は、その真理をその時代、その人に応じて説くことです。この、時代に対応し、人に応じて説く大切さを忘れてしまって、いたずらに人びとが宗教から離れていくのを嘆くようなことがあってはなりません。 私が、お釈迦さまのみ心に直参する大切さをいつも強調しているのも、そこなのです。直参するとは直接教えを聞くことです。常に自分のあり方を法に照らしてみて、これでよいのかと問いかけ続けるのが、お釈迦さまのお心に直参することです。それによって教えが常に新しい教化力を保っていくのです。
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Last updated
2015.01.22 06:43:28
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