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テーマ:英語のお勉強日記(8041)
カテゴリ:ことば
まるでナゾナゾですが、きのうの続きです。
a banana, bananas に決定的な違いがあるということは、英語の 名詞は<単数/複数>の情報を持っているということなんですが、 この情報が日本語には無いんですね。 ちょうど反対に、日本語にあるのに英語(ヨーロッパの言語すべて) には無いものがあるんだよ、なんだと思う?となぞなぞを出題して、 黒板にこう書きます。 There were three mamamoes. (ゼア ワー スリー ママモーズ)と読み上げて、はい訳し てちょうだい、と言うのです。 当然、生徒たちは 「先生、ママモってなに?」 「知らないよ、ママモでしょ。」 「ええ~~~~っ?!」 「はは、そんな単語存在しないよ、わたしが今作った言葉だから」 「じゃ、訳せないよぉ~」 「英語には何の情報が欠けているの?どうして訳せない?」 「ああ、形だ、形ががわからないから訳せないんだ・・・」 なぞなぞの答えは「数詞に含まれている形の情報」なんですね。 ママモーというものが、生き物なのか、小さいか大きいか(3匹、 3頭)、細長いものなのか(3本)薄っぺらなのか(3枚)、 とにかく、この情報がないと数を数えることができない。日本語とは 因果な言葉ですね。 だからどうした?という顔の生徒たちに、さらに言います。 「これが、雑誌の連載小説かなにかの翻訳で、three mamamoes で 今回は終わり、次回の原稿はまだです、なんてことだと、どうしよう もないんだよね。きっとネコぐらいの動物だろう、って3匹って訳 しておいたら、次に来た原稿には The fruits were juicy. なんてあったら泣かなきゃならない。果物って、丸いのか?細長い のか??ってね(笑)あなただったら、どう訳す?」 a banana と言ったら many bananas が出てくると、それ自体ギャグ になるというのは、つまり、日本人的感覚に照らし合わせれば、 「バナナ3枚くださいな」というようなものなんだろうな。 こんな話が、受験生の役に立つかと聞かれれば、点数にはならない でしょうね、と言うしかない。でも、言葉を学ぶことの楽しさを感 じてくれる生徒はたくさんいるようだ。 「先生、中間や期末の点数は全然上がらんけど、模擬テストの偏差値 は、なんだか知らん、どんどん上がってきたよぉ」と、ニコニコして いる。「なんだか知らん」というのが、嬉しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月20日 13時33分59秒
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