飛び出す立体映画 イナズマン
1974年・春“東映まんがまつり”にて公開された「飛び出す立体映画 イナズマン」はアナグリフ方式の立体画面がインサートされている立体映画である。ミュータントの超能力を持ち人類の自由のために新人類帝国と戦うことを決意した渡五郎(伴直弥)はある日、未来を予側できるミュータント少女ミチル(斉藤浩子)の存在を知った。彼女は自分の父が乗る飛行船が遂落すると予言。そして飛行機はミチルの予言通り遂落した。それはガイゼル総統(安藤三男)率いるデスバー軍団の径人ロボットミサイルデスバーの仕業たった。ガイゼルは新人類帝国ファントムに代わって悪の帝国を築こうとしていた。ガイゼルに嘲られたファントム軍団の総統帝王バンバは火炎ファイターに変身し五郎が変身したイナズマンに戦いを挑んだ。火炎ファイターはミチルを誘拐し人質にとってイナズマンを呼びよせた。ファントム軍国と死闘を続けるイナズマンは自らの体のパーツで作った新しい超能力ゼーバーイナズマンフラッシュを起しバンバを葬った。しかしガイゼルのデスパー軍団が何百体と姿を現わしイナズマンを襲った。デスパー軍団はファントム軍団を遥かに凌駕する科学力と戦力を持ち、優れた超能力者を機械改造したロボット戦士を戦力とするというファントムとは比べ物にならない強さだった。デスパー軍団はミサイルデスパーを筆頭にイナズマンを襲う。ここに無限に続く戦いが展開された!この映画はファントム軍団の崩壊からデスパー軍団の台頭までをテレビ版とは違うストーリーで映像化されており劇場版の公開はイナズマン最終回の放送日より数日早い為、イシバンバラと火炎ファイターは劇場版が初登場となる。東映製作のヒーロー立体映画は、1969年7月上映の「飛び出す冒険映画 赤影」1973年3月上映の「飛び出す人造人間キカイダー」に次いで3作目になるが、オイルショックによる物価騰貴によって機材が高価になってしまい、本作をもって中断。立体特撮映画が復活したのは35年後の2009年8月8日の「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版」であった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] 復刻!東映まんがまつり 1974年夏