アメリカ製のパイクラストミックスが
手に入ったので、お菓子探偵ハンナシリーズ
の「キーライム・パイはため息をつく」より
偽(モック)アップルパイを作ってみました。
アメリカの林檎が手に入らない時に作る
レシピで、その歴史は開拓時代ぐらいまで
遡れるみたいですが、日本では逆に林檎が
手に入らないシチュエーションを思い浮かべ
る方が難しいかもです。つーか、普通は
林檎が無かったらアップルパイは作らない
よね、多分・・・・。
キーライム・パイはため息をつく
お菓子コンテストの審査員になった
ハンナ、そこで出されたこのパイで一応
プロである彼女でさえアップルパイだと
騙されてしまいました。中味はクラッカーと
スパイス、レモン汁等で作るのですが、
果たしてどうなんでしょうと思っていました。
モックアップルパイで検索すると何件か
ヒットしますが、作った人はやっぱ分かるよ
これはな結果のようですが、果たして~。
これがパイクラストミックスです。ほんのり
甘くてさくさくなクラストと文中にありますので
多分これを使ってたのかと思います。
楽天でも買えます~。
ベティ・クロッカー パイクラストミックス
賞味期限がすぐの見切り品だったので
使い切らないといかんな~と考え、それなり
に大量の生地になるので、それじゃ、比較用に
本物のアップルパイも作りゃいいじゃんと
考えるのが私のアホな所です(_ _;)。
取りあえず、リアルりんごで先にフィリングを
作っておきます。砂糖とレモン汁とメープルシロップ
で煮ておきます。私流だとスパイスは入れないのですが、
今回は比較のためにシナモンとクローブのスパイス類
も入れました。因みにスパイスを入れないのはフランス
風、入れるのはアメリカとイギリス風だそうです。
モックアップルのフィリングの材料です。
クラッカー40グラム~50グラム、バター
20グラム、水120cc、砂糖40グラム、
レモン汁大さじ1、シナモン小さじ1/3、
ナツメグ小さじ1/6、クリーム・オブ・
タータ小さじ1/2
オリジナルよりバターと砂糖を少し
減らしています。約1/3の量で作り
ました。
フィリングの作り方はクラッカー以外の
材料を鍋に入れて混ぜながら煮立て、
煮えたところで砕いたクラッカーを混ぜて
2分煮て火を止めます。
煮ている所です。
パイ生地を広げた皿に入れます。この
状態で本当に出来るのかぁ~(=_=)。
どう見てもどろっとしたオートミールみたい
だぞ~。何かぶよぶよしてるしぃ~。
生地で蓋をします。原作通り空気穴は
二箇所にしてみました。
焼いてみると結構いい焼き色が付きます。
パイ生地自体は水を入れて混ぜて丸めて
混ぜただけでどうなるかはまだ分かりません。
折りたたんでないけどサクッとなるのかな?。
同じ生地でリアルアップルパイを焼き上げ
ます。分かりやすくする為に四角にしてみま
した。
モックの方の空気穴から見える断面です。
何かそれっぽくなったかな?。林檎ジャム
を使った感じみたいです。
こちらはリアルアップルパイです。これははっきり
林檎と分かりますね。
モックアップルパイを冷ましてから切ってみます
と、案外しっかりと固まっています。
結構林檎っぽく見えます~。
こちらはリアルアップルパイの断面です。普通ですね。
まず、ダンナに何も言わずに食べさせてみます。
これ何?とモックの方で悩みはじめました。中は
クラッカーだよ~と種明かしすると驚いてました。
クラッカーとは分からないぐらいにはなるみたい
です。
食べてみると一寸水分が少なくて火が入り過ぎ
なフィリングと思えば結構アップルパイっぽくなって
います。林檎ジャムを使ったと言えば通るかも。
ハンナが騙されたのも無理ないかなと言えるレベル
です。意外ですな。パイ生地も少し脂っこいですが、
折らなくてもサクサクに仕上がっててびっくりです。