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かえで出版制作日誌。

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2009年12月15日
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カテゴリ:今思っていること


更新を休んでました。
週末ちょっとウェブサイトの構築に時間がとられていて、進展がないので(つまり四苦八苦していた)
報告しませんでした(涙)

なんで、ちょっと前に言っていた仕込みについて、これから話そうと思います。

たしか前回の文脈は、出版業はリスクが高い、ローリスクハイリターンの方法を目指さなければいけない、だったかな。
(時間がなくて読み返していないのでその辺は違っているかもしれないので、ご容赦を)

その仕込みとは、単刀直入に言うと、ネット上のとある場所で連載小説を載せるというものである。なおこれはまだ企画段階で、上手く実行されるかどうかは分からないので、話半分に聞いて欲しい。

ネット連載小説に対する可能性について
私はネット小説連載という形をとって、ネット上でも新聞や雑誌のようにクオリティの高い楽しめる小説が読めるようにしたいと
思っている。

やり方は大きく分けて二通りあって、有料か無料かである。
有料については多くの出版社がやっていることなので今更論じない。
で、私は他の出版社やろうとしている無料化の方に舵を取っていこうとしている。(だからといって有料化が悪いとは思わない。)もちろんそういう無料化の考えに至るには色々な経緯があったので、まずはここではびっくりしないで頂きたい。

では無料化のメリットとデメリットを検討してみたいと思う。

デメリットはタダで読めてしまうということだ。
タダで読めてしまうとわざわざ本を買わないのではないか?
出版関係者(出版社、書店、取次)にとってはこの懸念は当然あると思う。

しかし私はタダで読めるから、買わないという人がいて全然構わないと思っている。
いったいどれだけの人がネット上で小説を読んでくれるかは分からないが、本を買う人は買うし、買わない人はずっと買わない。これは個人の財布と相談することであって、面白さとかそういうものとは別だ。ほとんどの小説は面白いから読むのではなく面白いと思って読むものだからだ。

おそらくネット業界の共通した認識だと思うのだが、利用者を含めてネット関係者はお金を出したがらない傾向があると思う。ちなみに私はインターネット上であまり買い物はしない。クレジットは使うが、Amazonも利用したことがない。極力使おうとは思わない。なぜならお金を使いすぎてしまうからである。私ほどではないにしても、おそらくそういう風にお金にシビアに考えている人はネット上には多いのではないかと思う。中高生や若い人は特にそうだろう。

関係ない話になる今私はウェブサイトの構築のために、作成ソフトの購入を考えているのだが、当然すぐにそのソフトを買ったかというとそうはならなかった。今も買ってない。ソフトを比較検討して、ネット上でトライアル版をダウンロードして使えそうだったら(そのソフトのやれることやれないことを十分検討して)購入するかを判断する。

私はネット連載はこのトライアル版みたいなものだと思っている。業界が違うのではっきり名前を出すけど、ArtistierとBiNDというHP作成ソフトのトライアル版をダウンロードして使ってみている。トライアル版は、どちらも実用として使うことはできなかった。もちろん表示が崩れたり保存できなかったりするのである。

一方でAdobe製品はほとんどの場合、エレメント版やトライアル版であっても、機能や期間が限定されていても通常の作業ができ、実用として使うことができる。Acrobatを法人化の際に使用したのだが購入はしていない。けど将来予算ができれば真っ先に購入したいと思っている。

この気持ちの違いは大きいと思っている。
上記の二つの制作会社は客に買わせようという意識が見えて、なかなか購入したいとは思うことができない。
たしかにトライアル版を提供して、入り口を広くすることはできるかもしれない。しかしソフトというのは長い付き合いをしていくものだから、相手のそういう態度を見るとなんだかそれだけで買いたくなくなる。

基本的に良い関係というのは、利用者(相手)に常に選択できる提案をすることにあると思っている。相手のことを十分に理解することはできないのだからある程度相手に自由を与える。これが信頼に繋がる。これは自分自身のこと(営業や契約、交渉面において)にも当てはまる。本当に気をつけなければならないなと思っている。

で、私はネット連載に関しては、書籍のものと同等のものを用意するつもりである。
つまり第一章だけとか半分とか途中まで連載というものではなく、最終章まで全部ネットに連載する。
新聞も雑誌も考えてもらえれば分かるのだけど、ちゃんと追っていけば、最後まで読める状態になっている。

つまりネット連載の読者は犠牲ではなくて、いわばオピニオンリーダーになってもらえればと思うのだ。お金やコンテンツにシビアなネット利用者に小説(コンテンツ)をタダで読んでもらいどんどん口コミで広めてくれたらいい。そう思っている。お金に余裕があれば買って欲しいけど無理には勧めない。もちろん書籍の方でもネット小説の方でもどちらでも誘導してもらって構わない。書籍の方にくればそのまま収益になるが、ネット小説の方に来てもらえれば今度はサイト運営者の集客にも繋がる。

いかに流れを阻害するものを見つけ、それを削り流れを太くするか、ということに沿って考えれば全編掲載が一番効果高い。
ローリスクハイリターンのことを考えると、ずばりこの方法しかないのかなと思っている。






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最終更新日  2009年12月15日 21時19分50秒
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