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2009年02月23日
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カテゴリ:本に親しむ
 裏表紙から引用

 ”日本の教育が「こんなふう」になったのは、われわれ全員が犯人。
教壇の上には誰が立っていても構わない。
学校はどの時代であれ一度として正しく機能したことなんかない。
「他者とコラボレーション」する能力の滋養こそ喫緊の課題。
学校、教師、親、仕事、宗教‥‥あらゆる教育のとらえ方がまるで
変わる、驚愕、感動の11講義”

 本に挟んであったミシマ社通信にはこんなことが書いてある。

 ”斬新な視点がてんこ盛りの一冊である。教師の方はもちろん、人に
教える立場の人や教わる側、ニートから子供を持つ親御さんまで
とにかくみんなに読んでほしいのです。”


 全11講義。それぞれ、著者独自の視点がきっかりしている。
あ~~、このような考え方や見方があるのだ。柔らかい見方だけれど
豊富な経験や知識に裏打ちされたゆるぎなさを感じさせる。

 著者はフランス文学が専門であり、その考え方にフランス的な何かが
含まれているのかなどと勝手に想像してしまうが‥‥?

 目に鱗の数々。印象に残っている部分を以下に一部抜粋。

 第2講 教育はビジネスではない から

 ”教育の本質が「こことは違う場所、こことは違う時間の流れ、ここに
いるのとは違う人たち」との回路を穿つことにあるからです。「外部」との
通路を開くことだからです。”

 ”「今ここにあるもの」とは違うものに繋がること。それが教育と
いうものの一番重要な機能なのです。”

 第3講 キャンパスとメンター から

 ”ブレークスルーというのは、自分自身を見つめる「視点」が急激に
高度を上げることです。自分自身を「それまでより広い地図の中で」つまり
「それまでより高い鳥瞰的視座から」見返す経験のことです。”

 ”「学び」というのは自分には理解できない「高み」にいる人に
呼び寄せられて、その人がしている「ゲーム」に巻き込まれるという
かたちで進行します。この「巻き込まれ」が成就するためには、自分の
手持ちの価値判断の「ものさし」ではその価値を考慮できないものがいると
いうことを認めなければいけません。”
 
 第7講 踊れ、踊り続けよ から

 ”教師が教壇から伝えなければいけないことは、ただ一つです。
「私には師がいます。私がここで皆さんに伝えることは、私が師から
伝えていただいたことの一部分にすぎません。師は私がいま蔵している
知識の何倍、何十倍もの知識を蔵していました。私はそこから私が
貧しい器で掬い取ったわずかばかりの知識を皆さんに伝えるために
ここにいるのです」これで十分なのです。自分の師に対する畏敬の念、
それに比べときの自分の卑小さ、それを聴き手に理解させれば、
それだけでもう教育は十分に機能する。”

 第11講 宗教教育は可能か から

 ”「祈る人」とは、その全力をあげて、聴き取れないほどに
微かな「存在しないもの」からのシグナルを受信しようとして
いる人、「存在しないもの」にメッセージを送信しようとして
いる人、「ここではない外の世界」との交信回路を繋ごうと
している人のことです。”

 ”「霊的である」というのは、私自身の定義では「外」と交通したいと
いう志向に満たされているということに尽くされるのです。全知全能を
あげて、自分の理解も共感も絶する境位へ向けて越境しようとする志向
だけが人を霊的なものたらしめる。私はそう信じています。”


 若い人に教育や指導する時に、このような考えを背景に持っていると、
何か一皮むけるような気がするが‥‥。

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最終更新日  2009年02月23日 21時57分54秒
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