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2009年05月05日
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カテゴリ:本に親しむ
 裏表紙には、

 ”実験心理学の知見を応用し、市場や経済の動向を分析する
行動ファイナンスの考え方で、「ビールは一杯目がおいしいのは
なぜか?」などの身近な事柄から「バブルはなぜ崩壊するのか?」と
いった経済事象までをわかりやすく解説する。長年マーケットの
現場で活躍した著者が解説する、楽しくためになる経済学講座”

とある。

以下、目次

第一章 バブルはなぜ起こるのか?
      行動ファイナンスへの招待
第二章 人間は合理的ではない
      プロスペクト理論
第三章 情報の存在と意思決定
      人間の心理とヒューリスティック
第四章 市場取引にフリーランチはあるか
第五章 市場は踊る
      相場のリズム
第六章 短期投資と長期投資
第七章 その価格はリーズナブルですか
第八章 株式投資は美人投票なのか

 初めて聞くような理論や言葉が出てきて、今まで知らなかった
概念などが新鮮に感じる。

 以下、””部は本文から抜粋引用

 ”プロスペクト理論の最大の特徴は、人々が実際にとる、
あるいはとるであろう行動を説明する、現実に近い理論だと
いうことです。これによって、人間の合理性を前提にする
伝統的理論では説明が困難な事象を分析することができるのです。
 プロスペクト理論の中でカーネマン、トベルスキーが得た
結論の一つは、「人々の意思決定の基になる価値は、特定の
リファレンス・ポイントからの変化、つまりリファレンス・
ポイントから離れることで発生するメリットやデメリットに
大きく依存する」ということです。
 その過程で考え出されたのが、「価値関数」というものです。
これは、実際の人が、ある事象についてどれだけの価値を
見出すかを示すものです。私たちが意思決定を行う場合、
「それを選択することによって、どれだけの価値が得られるのか」が
最も重要な要素になっています。つまり、その価値に基づいて、
意思決定を行っているのです。
 価値関数とは、「意思決定者が受ける利益・損失を、意思決定者の
主観的な価値に対応させた関数」ということになります。”

 
 ”リファレンス・ポイントは、日本語では「参照点」と訳されます。
その意味は、ある人が、物事の認識や評価を行うときに使う基準と
いうことができます。”

 ”価値がゼロである点がリファレンス・ポイントということが
できます。リファレンス・ポイントから、どれだけ離れているかに
よって、主観的な価値が決まることになります。”

 ”人間が意識するリファレンスポイントは、その人の考え方一つで
動く=変化するということです。こうした現象から、二つの大切な
教訓を導き出すことができます。
 一つは、私たちの心の中の欲に執着してはいけないということです。‥‥‥
‥‥もう一つの教訓は、リファレンスポイントの意識をしっかり
持つということです。主観的な価値を測るときに、もっとも大切な
基準がリファレンスポイントで、それが揺らいでいるようだと、
適切な意思決定ができないからです。リファレンスポイントがはっきり
していないと、価値関数を描くことができません。”

 他、ヒューリスティック、アンカーリング、フェアバリューなどの
考え方もためになる。

 第六章ではウォーレンバフェットの投資スタイルに触れている。
そこで、「わからないものには投資しない」「理解できるビジネスモデルを」を
持っているかどうかは、投資判断において非常に重要な要素であると
説いている。

 第七章ではリスクと危険の違いについて分かりやすく説明されている。

 ”リスクは危険と同義語ではありません。リスクは、予想していたことと
違うことが起きるという不確実性の概念であるのに対し、危険とは、
はじめからデメリットを被るとわかっているのにそれを省みずに
行動を起こすというあり方を示す概念です。”

 
 世の中の動きというのは、突き詰めれば、当たり前であるが、その時の
一人ひとりの生身の人間の心理の動き方そのものの集合体ということで
あり、その心理の動き方そのもの目を向けた経済学ということか?

 ‥‥いろいろと応用ができそうである。

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最終更新日  2009年05月05日 08時46分03秒
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