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2017年08月16日
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カテゴリ:本に親しむ
著者の「壁シリーズ」の第5弾??、軽く読めそうなので涼しい合間を縫って、、

 以下、目次

 はじめに 京都に「壁」は存在するか?

 第一章 城郭のない街

  大陸では城壁で囲むのが常識
  城郭は「結界」
  「借景」ができた日本
  城郭に代わる結界
  「心の壁」は万国共通?
  障子や襖はネコでも開ける
  日本人の「うち」と「そと」意識
  「先の大戦」は応仁の乱?

 第二章 京都人のいけず

  京言葉は本音を隠す
  「ノー」と言わない文化
  オーストラリアの言葉の壁
  「ぶぶ漬け」でもは都市伝説か?
  「いちげんさんお断り」の本当の意味
  「爆買い」に頼らない京都人
  美人は京都でつくられる
  京都の男は働かないのは常識?
  京都人との距離の取り方

 第三章 共同体の壁と京都

  ゲゼルシャフトとゲマインシャフト
  江戸の侍文化と京の町衆文化
  京都に国際マンガミュージアムが誕生した理由
  都会人は根無し草
  人口過密国・日本
  共同体が生き続ける街

 第四章 都市論と京都

  京都は閉鎖的か?
  『論語』と都市理論
  詩を読む意味
  「あってはならない」が都市の理論
  情報化社会の欠点
  古都になるには1000年かかる?
  人工都市の悲劇
  京都と奈良
  京都のライバルは?

 第五章 私の好きな京都

  戦後と京都の食文化
  京都人はパンが好き
  京料理の美しさ
  甘党にはたまらない和菓子の宝庫
  虫好きの秘密の場所
  そぞろ歩きが楽しい街
  木屋町の思い出
  お寺でお坊さんに説教
  行くなら真冬がいい
  時間がゆっくり流れる

 第六章 京都、東京、大阪―新三都物語

  東大は長男、京大は次男
  「付け馬」がついてくる店
  ライバル関係は成立しない
  お金以外の価値観が存在する街
  住むなら京都がいちばん!
  地元を愛する関西人
  世界を見る目
  京都とか東京の類似点

 第七章 京都は日本文化の中心か?

  文化財の活用方法
  祇園祭は文化財の宝庫
  伊藤若冲ブームに見る審美眼
  骨董品とオークション
  天皇家と家元制度
  ノーベル賞と京都賞
  鎌倉仏教と京都

 第八章 共通言語と地方

  言葉の収斂
  究極の伝達方法はコピー
  なぜ生物は進化するのか
  言葉が生まれ、淘汰される
  生き方が問われる時代
  誰のための社会?
  言葉こそ文化である
  言葉と価値観
  日本の英語教育
  方言は消えていくか?
  「地方に住む」を義務化したい
  ベンチャーは地方でこそ成功する
  子供は田舎で増える

 第九章 京都とサブカルチャー

  マンガとの出会いは手塚作品
  なぜに日本ではマンガが発達したのか?
  日本語の特殊性
  言語と脳のしくみ
  情報はどう処理される
  目の情報と耳の情報
  アイコンと音
  オノマトペの宝庫
  マンガが必要な理由
  グローバリゼーションとマンガ
  世界がマンガを必要としている
  私の好きなマンガ
  任天堂が京都で誕生した理由

 第十章 京都と自然

  京都に都が遷った理由
  夏の蒸し暑さと底冷えの街
  盆地と港町
  川と都市の発達
  鴨川と『方丈記』
  京都の魅力

 

 以下、本文から"”部、抜粋引用

 "実際に京大の教壇に立ったことがありますが、東大に比べるとすごく楽でした。なぜかと言うと、東大とは雰囲気が全然違ったからです。
  東大は、学生が「先生、そんなことを言っていいのですか」というような大学。つまり、世間に「東大はこうでなければならない」という基準のようなものがあって、それを学生自身も自覚しているわけです。実学と常識を学ぶのが東大。東大ではなにしろ法学部がトップですから。世間というものを前提として受け入れなければならないので、とんでもないことを考えてはいけないのです。”


 「京都の壁」無理やりの「壁」テーマという気がしないでもないが、、なかでも上記で一部引用した、東大と京大の比較が面白い、、 個人的に思っていたこととほぼ合致、、、 東大は規格内にピチッと収まっているが、 京大は規格とか標準とか常識とか、そんなことにはまるっきり関係なしに、ちょっと言葉は悪いかもしれないがピンキリで桁外れ、なんてたって面白いのは断然京大、、 ノーベル賞受賞者数などもそんな側面があるのでは、こんなところにも京都の革新的で自由な風土が反映されているのではと、常々感じていたところ、、、もちろん全てではないが、そのような傾向にあるのはきっと確か。

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最終更新日  2017年08月16日 22時56分52秒
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