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2018年01月22日
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カテゴリ:本に親しむ
副題には ~戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで~ とある。


小見出しがなんとも魅力的、どんな話だろうかと興味をそそられる、一つひとつが短編で時間の合間に気軽に読める、ということで、、

第一章 古文書発掘、遺跡も発掘
 油酒樽煮詰まった埋蔵金
 「世界遺産」に皇后くぎ付け
 初期古墳を護れ
 秀吉の天下統一戦と本願寺の協力
 城の便所は天井は高く
 股を潜るか、斬り捨てか
 今も生きる「慎み」の教え
 羽生君、「殿」を演じる
 故郷のうなぎで祝い酒
 1840年豪農の豪華な旅
 昭和天皇を育てた男
 殺人子爵の不吉な短冊
 皇居の激しい空襲被害

第二章 家康の出世街道
 若き家康を「見える化」
 浜松に史上最強の霊地
 出生城の本丸を掘る
 日の目を見た「家康の堀」
 三方ヶ原の戦いの真相
 天下人、敗走中の気配り
 「鰹のたたき」家康も絶鼓
 真田の首に語りかけた言葉
 豊臣の金銀の行方
 水戸は「敗者復活」藩
 「家康くん」の天下獲り

第三章 戦国女性の素顔
 家康の離婚伝説
 「築山殿」の元の名は
 美女処刑と信長の死
 「直虎」大河の朝ドラ化
 家康と直虎の野外劇
 「直虎」を名乗ったものは
 秀吉は秀頼の実父か

第四章 この国を支える文化の話
 能は見るより舞うもの
 信長と同時刻生まれの男
 毒味をさせた「毒味役」
 かぐわしき名香の物語
 「信繁」も加わり兜に香
 秘伝書が伝える「生花の化学」
 上方の富くじは太っ腹
 江戸期の婚礼マニアル
 「寺子屋」文化の遺産
 我々は「本が作った国」に生きている
 自宅で寄席は「先生」の務め
 昭和初年の美容整形

第五章 幕末維新の裏側
 龍馬の書状「発見」二題
 龍馬が導いた西郷症状
 西郷書簡と日本の歯科
 「民あっての国」国、山田方谷の改革
 吉田松陰の複雑な側面
 会津で戦死、若き親戚を弔う
 維新の京都、民衆の肉声

第六章 ルーツをたどる
 全人類のなかで
 隠された「宇喜田」姓
 黒田家は播磨から流浪か
 福岡藩士のミステリー
 忍者子孫たちとの交流
 浦上玉堂と磯田家
 中根東里と司馬遼太郎

第七章 災害から立ち上がる日本人
 江戸人と大火
 江戸の隕石いずこに
 津波を物語る寺社
 山頂で富士山卵
 安政地震下、江戸商人の日記
 熊本城サグラダ・ファミリア計画
 熊本城石垣の補強法

以下、まえがきから“”部抜粋引用

 “‥‥やっているうちに、古文書が読めるようになった。ほかの参戦者の遺した「肉声」ともいうべき記録も読みたくなって、どんどん古文書をあつめて解読した。自然と、戊辰戦争の実像がみえてきた。なにしろ、参加した人からの直接の情報、一次情報に接しているのだから、面白い。
 この一次情報というのが肝腎である。「歴史の楽しみ方」でも触れたが、このごろ、歴史小説を読んでも、面白いものが少ない。理由ははっきりしている。情報化社会、ネットの社会になって、情報検索が容易になり、同じ情報をコピーして共有するようになったからである。歴史小説家や脚本家は、古文書は読めなくても、たいてい情報検索は巧い。そのせいか、どの歴史小説を読んでも、情報が金太郎飴のように似ていると、私は感じている。すでに活字化された有名な史料やネット辞書に出てくる情報が手をかえ品をかえ加工されているだけだから、みんな同じようなものになる。‥‥
 本書は、これと一線を画したい。‥‥”

以下、本文から“”部抜粋引用

 “ネットの時代は誰でも情報発信できる。ネット空間には玉石混合の情報があふれていて、ほとんどは埋もれてしまう。埋もれないためには、粗製濫造でなく、それなりの品質管理がなされた価値ある一書を出す必要がある。本が本としての存在感と信用・役割を取り戻せるか、今その分岐点に立っている。
 日本が植民地にならず独立を守れたのは、単に遠い島国だったからではない。島国というならフィリピンもスマトラも、みな植民地になっている。日本が独立を保ってこられたのは、自らの出版文化を持ち独自の思想と情報の交流が行われたからである。歴史家としていいたい。この社会はその重みをもう一度かみしめなくてはならない。”

  “実は私の五代前、磯田由通の甥・高山紀斎がこの神戸事件の現場、隊列中にいた。彼は今度こそアメリカに負けまいと思ったか軍人政治家をめざし米国に留学した。しかし虫歯になった。治療してくれた米国人に説得され進路変更、歯医者になり、帰国して現存最古の近代歯科医学校を創った。これが東京歯科大学になる。大正天皇の乳歯も彼が抜いた。”

 “陽明学者の安岡正篤が「古代の聖賢は別として、近世の偉人といえば、私はまず山田方谷を想起する。この人のことを知れば知るほど文字通り心酔を覚える」といった。
‥‥‥
 近年、方谷の経済思想に着目する経済人や官僚が増えている。全日空の大橋洋治会長は社内改革の前に方谷を学んだ。「これを精神の中に入らなければ、会社の構造改革ができないぞ」と思ったのは、「総じて天下のことを制するものは、事の外に立って事の内に屈してはならない」という方谷の言葉であったという。組織の内輪の論理でなく、「全般を見渡す見識を持って大局的な立場になってことをやる」と決意したという。”

 “世界銀行は、2050年、中国・米国のGDPは日本の約8倍、インド・EUは約5倍になると予測している。さてこの島国の世界シェアに占める人口ピークは1700年、軍事ピークは日露~満州事変、経済ピークは購買力平価で中国よりGDPが大きかった1970年~2000年頃でもう過ぎた。そして、この国はもはや大国と軍事対決できる経済的実力はない。経済の世界シェア=量が低下するならば、質を高めるしかなかろう。小国化しても良質の「価値」を保つ国のあり方を研究しなくてはなるまい。”
  
  
 疑問や興味が生じるとすぐに一次情報を取りに出かける、そのフットワークが良い。古文書を嗅ぎ分けるチカラを持っている。幼いころから備わっているというか生まれつき備えている感じ。

 ひとくち話的に一つひとつの話に味がある。歴史好きの人との話をするときに、話の展開の糸口にもなりそうな話題がわんさか。

 その他、いろいろな地方の物語も豊富に出てくる。地方の話をするときの、盛り上がる切り口にもなりそう。

 話材の展開に意外なつながりが出てきたりして、その意表を突かれるのも面白い。

 単なる流行作家ではない、この歴史学者は注目に値する、そして登場人物が260名ほどに及ぶ本書ももちろんお薦めです。

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最終更新日  2018年02月02日 11時56分20秒
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