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2022年02月22日
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カテゴリ:本に親しむ
石原慎太郎 著 「老いてこそ人生」

著者の死生観を知りたいと選んだ本の1冊。書かれたのは2002年とあるから20年前、著者が60代後半の頃かな

以下目次
序  章 老いには、目を据えて立ち向かえ
第 一章 人はなぜ走るのか
第 二章 肉体への郷愁
第 三章 色即是空
第 四章 自殺するヒーロー
第 五章 耳鳴りのショック
第 六章 脳幹のつくる人生の幅
第 七章 脳幹の大きな意味
第 八章 病気をどう克服するか
第 九章 古今、二人の名医
第 十章 肉体の神秘
第十一章 人生でのあきらめ
第十二章 怪我の効用
第十三章 健康への責任
第十四章 ああ、我が痛みの腰よ
第十五章 酒の味
第十六章 子供たちとの仲
第十七章 離れていく子供たち
第十八章 大物たちの晩年
第十九章 去っていく友
第二十章 二度とかなわぬ夢
第二十一章 死は忌まわしく、恐ろしい。されども








本人の知識と経験から老いや死について語られている。行きつくところは、やはり諸行無常、色即是空の世界かな。

若い頃から海に親しんできた人生、大海の中で、満天の星空を見て宇宙を想い、その中での生を考えてきたことなども伺い知ることができる。

またベトナムの前線に取材で出て病気になったり、ヨット上で大きな怪我をしたりした中で考えたことなども、その豊かな経験を交えて語られている。

以下、本文から “”部、一部抜粋引用

 “なんだ自分はもう死ぬのかという感慨は、いかに高齢であろうと当人の意識がしっかりしている限り、人間は誰しも夭折するというものかも知れない。つまりその意識においては早く死にすぎるということです。それはいい換えれば死に関する不本意さということで、さらにいい換えれば人間は意識がある限り誰しも即興的に不準備な状態で死と向かい合うということです。
「死」に関して緻密で見事な分析をしたソルボンヌ大学の哲学教授ジャンケレビッチにいわせれば、死は古くて新しい、準備されつくしていた不意打ち、ということです。“


これは、死への十分な準備がない中を、大方の人が夭折していくという感じなのだろうか? 



 “息子にそういわれて改めて昔ある感銘をもって読んだアンドレ・ジッドの言葉を思い返していたものです。 それは彼の書いたものの中で一番美しい青春の書『地の糧』 の中にある一節です。
『ナタナエルよ、君に情熱を教えよう。
行為の善悪を判断せずに行為しなくてはならぬ。善か悪かを懸念せずに愛すること。 平和な日を送るよりは、悲痛な日を送ることだ。私は死の眠り以外の休息を願わない。 私の一生に満たし得なかったあらゆる欲望、あらゆる力が私の死後まで生き残って私を苦しめはしないかと思うと、 慄然とする。
 私は、私の心の内で待ち望んでいたものをことごとくこの世で表現した上で、満足してあるいは絶望しきって死にたいものだ』
 思うにこれは青春の時代に読んで感銘を受けるにはいかにも空恐ろしい言葉で、ジッドはここで独善、誤解、孤立、徒労、悲痛、人々が人生において恐れるもろもろのものを敢えて良しとして教えている。そして私は若い頃それを読んで強く共感し、さながら彼が説いた通りの生き方をしてきたともいえます。もっともそれは彼の言葉の啓示に依るものではなしに、私自身の資質のもたらした共感のせいだったのかもしれませんが。
 つまり私は自分の感性だけを信じてその赴くままに生きてきたつもりですし、そのことについて後悔もしてはいない。が、それは他人の目からすれば必ずしも理解しやすい人生の軌跡とはいいにくいに違いない。”


生前に、ときには物議を醸すような発言も見られたが、これは、アンドレジッドの言葉にいたく共感した若い頃のその影響かもしれないなと思った文章に最後の方で出会って、その生き方が良いのか悪いのかはわからないが、何か合点がいったような気がした。

いずれにしても戦前生まれの存在感ある元気な方だった。 その多彩な方のロスト感は大きい。





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最終更新日  2022年02月23日 20時15分27秒
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