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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2020.04.10
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。翌年、高値の花と思っていた由樹枝と付き合う事になった。デートするまで進展し、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行する。



写真はyahooより借用
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バドミントンを止めようかと言うことは聞いていた。悠介の記憶に残っている。理由は、今、由樹枝が言った通りである。それに、バドミントンの腕も上がらない事もあったようだ。国体出場を諦めるのは可哀そうであるが、確かに、学校の勉強に受験勉強だけで、余裕はなくなるであろう。今までも、由樹枝はかなり頑張って、勉強時間を作って来た。

しかしながら、悠介のように、推薦で大学へ入れる成績には、少し足りないようである。今から、推薦狙いでは遅いが、両睨みで頑張っても構わない。
「じゃー、ざっと、参考書を見て見る? 社会は、世界史にしたよ。」
「うん、日本史より、世界史を勉強したい。楽しみながら勉強出来るよ。」
「世界史は、範囲が広いから、時間をかけないとね。」
「いいよ、世界地図見ながら、想像も膨らませて、勉強できるよ。」
「いいな、そう言う考え。楽しみながらやるのが一番だ。俺は、そんな風に楽しみながら出来ないなー。ぎちぎちだよ。」
「何? ぎちぎちって?」
「何て言うかなー? 余裕がないって言ったら良いのかなー? でも、これから由樹と勉強するのは、受験じゃーないから、気楽だ。」
「良いなー、悠介は。それって、余裕だらけだよ。」
「1学期の期末試験までは、余裕なかったよ。一生懸命だったからね。」
「そうか、頑張ったから、推薦勝ち取れるんだ。偉いよ、悠介。」

スケジュール表と、参考書を捲るだけで、午前中は終わった。由樹枝も全容が掴めたはずである。その時、由樹枝の母親が、「昼食よ」、と呼びに来た。由樹枝の家族と一緒に昼食を食べるようである。悠介は緊張した。
「どうぞ。」母親から言われた。
「すいません、ご馳走になります。」
「どう、勉強の方は?」父親から聞かれた。
「ええ、来年の3月までの、勉強のスケジュールや、内容について見ました。」
「悠介が、全部準備してくれたので、分かり易い。何とか、やって行けそうよ。」
「そうか、それは良かった。」父母が声を揃えて安心の声をあげた。
昼食は、信州ソバであった。

長野市は、信州ソバの本場である。街中にも、100軒以上の蕎麦屋さんがあると言う。日本三大そばの一つに数えられる戸隠そばも、長野市から、すぐ近くである。悠介も、子供の頃から、信州そばを食べて来た。

由樹枝のお母さんが打ったそば、美味しかった。悠介の母が作る蕎麦と、ちょっと味が違うと感じたが、それは、タレの違いのようである。どちらも美味しかった。
「沢山、食べてね、一杯作ったから。」お母さんが進めてくれる。
「君は、日本三大そばは、どこか知っているかね?」お父さんが聞いた。
「いや、すみません、知らないです。」
「一つは、ここの地元戸隠そば、それから、岩手県のわんこそば、そして。島根県の出雲そば、が、その3つとされているんだ。」
「はぁ、そうですか。どれも、食べてないです。」
「戸隠そば、美味しいよ、悠介、食べた事ないの?」
「うん、食べた事ないなー。」
「池田町からは遠いものね。ここからだと、すぐ近くよ。」
そばを食べながら、そば談議が続いた。お父さんや、お母さんが、話してくれるし、由樹枝も話すので、悠介は、緊張を解いて、ゆっくりと食べながら、話題に入る事が出来た。

由樹枝の部屋へ戻った。机に座ると、目の前の棚の上に、木彫りの熊が置いてあった。いつの間に、持って来たのであろうか? 午前中はなかったはずだ。由樹枝が、熊を持ち上げて、笑顔を見せながら、熊の足の裏を見せた。
「知らなかったよ。」
「あぁ、これか。」
右足の裏に、「由樹枝へ」、左足の裏に、「悠介より」、と書いてあるのだ。アイヌ部落の女将さんに書いて貰ったものである。
「びっくりした。嬉しいよ、これ。宝物だなー。」
由樹枝が目を輝かせて言った。土産を渡す時、文字を書いてあると説明はしなかった。なので、由樹枝も知らなかったのであろう。見つけた時の喜びを想像して、そして、喜ぶ、笑顔を見て、悠介も、心が躍った。

午後は、英語から始めた。お互いに参考書を持っているので、別々に勉強だ。17時までみっちり勉強した。それから、今後は、水曜の午後と、日曜日に悠介が由樹枝の家に来て、分からない所を、読み合う、若しくは、悠介が教える事にした。毎日、一緒に勉強しても、進みが遅い。月曜、火曜、木曜、金曜、土曜は、別々に集中して、勉強する事にしたのである。

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Last updated  2020.04.10 11:04:58
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