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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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DAI@ Re:10日目 シンガポール市内観光  ~(04/24) こんにちは。 シンガポールでお食べになっ…
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2020.06.13
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。翌年、高値の花と思っていた由樹枝と付き合う事になった。デートするまで進展し、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行後、由樹枝と受験勉強する。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。受験勉強をしているので、実力試しにW大学を受験する。



写真はyahooより借用
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「じゃー、寺本よ、東京の連絡先が決まったら、教えてくれ。」
悠介のアパートは決まっているが、住所は持っていなかった。従って、後で連絡する事にした。そして、福田と山脇が、クラス名簿を夏ころまでに作る事になった。その頃には、みんなが、就職したり進学したりで、新しい住所に落ち着くだろうとの理由である。ほのぼのとした気持ちで、中学の同級生と別れた。同級生って良いなー、と思うのである。

正月元旦は、両親に二人の姉、そして悠介と全員集合である。
「明けましておめでとう!」
父親が、お屠蘇のお猪口を持ち上げて、家族全員に言った。
「明けましておめでとうございます!」
家族が声を揃えて挨拶した。
「久しぶりか? 家族全員が揃うのは?」
「そうですね、悠介が長野へ行ってから、仲々、全員集合出来ないですから。」
母親が、しみじみした口調で答えた。
「悠介が東京へ行ったら、益々、会えないな。」
「しょっちゅう帰って来るのでしょう? 悠介?」長姉が聞いた。
「どうかなー? 休みはバイトする予定だから、仲々、帰れないかも。」
お酒を飲みながら、和気藹々と家族談議である。
家は良いなー、家族は良いなー、と感じる瞬間である。

悠介は、東京のアパートについて、家族に説明した。先輩から貰えるので、持って行くものは何もないと話した。しかし、母親は、布団は一組新しいのを買うから、と言う。東京に行った時は泊めて貰うから、と言うのが理由である。アパートには、既に二組の布団があった。しかし、先輩が使っていた布団は、せんべぇ布団になっていたように思う。それで、それは捨てる事にして、有難く布団を一組送って貰う事になった。

「いいアルバム作ったね。」
北海道のアルバムである。由樹枝から返して貰って、実家に持ち帰ったものである。今の所、悠介の宝物のようなものであった。
「説明書きがあるから、分かり易いよ。後でじっくり読ませて貰うね。」
「それは、私も後で読ませて貰うけど、彼女はどうなったの?」
次姉が、突然言った。
「え? 彼女?」
悠介は、突然言われてドキッとした。関係したのを見透かされたかと思ったのである。
「去年、彼女が出来たって言ったでしょう?」
「あぁ、あの彼女の事? 名前だけって言う彼女ね?」
「そうそう、その後、進展した?」
「一応、本物の彼女になったよ。家にも行っている。」
「そうなの? じゃ、今度、こちらにも連れて来なさいよ。」
「受験勉強で忙しいけど、そうだね、紹介したいな。」

毎週、彼女の家に行き、一緒に受験勉強をしており、昼食も、家族一緒に食べている旨、説明した。そしたら、そんなに世話になっているなら、何かお礼をしないと行けない、と母親が言い出した。悠介は全く考えていなかった。
「一度、妹の家にも行って、挨拶しないとね、悠介が3年も世話になったんだ。その際、その彼女の家にも挨拶に行くかな?」
思わぬ展開に、悠介は驚いた。叔母の家には、両親とも、年に一度は必ず来て挨拶していた。年に2回ほど来る事もあった。しかし、由樹枝の家に行くと言う事に関しては、悠介には違和感があった。高校生の付き合いである。親が挨拶に行くには、とても早すぎると思うのである。
「いや、良いよ、挨拶は。東京に行った時も、お土産は買って行ったし、そう言う気遣いは、無用だと思うよ。」

それは、それで、話しは終わった。話題は長姉の事になった。22歳で適齢期である。見合い話も舞い込んでいるようだ。勤め始めて4年が経ち、仕事も順調なようである。本人は、結婚はまだ早いと仕切に見合いを断ろうとしている。誰か好きな人でもいるのか? と、次姉にも追及されていた。結局、良い話があれば、見合い話を進めて貰う事で話は着いた。悠介は、長姉が結婚となったら、家を出る事になり、寂しくなるな、と思う。次姉には彼氏がいるようで、休みの度に、出かけていると言う。次姉まで結婚したら、家には、両親だけになる。益々、寂しくなるな、と悠介は、自分が東京の大学に行って良いものかどうかと、心配になって来るのであった。

お酒をお猪口に何杯飲んだであろうか? こんなに沢山飲んだのは初めてである。気分が高揚してはいるが、酔っ払って、ふらふらする事もない。アルコールは強いようである。楽しくも、心配な点もある、元旦の家族団らんであった。

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Last updated  2020.06.13 14:11:49
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