地方暮らしが変える12章(仮題)

＊意外でした。
自民党議員の質問がじつに具体的でわかりやすい。
どういう日常活動をしているのかもリアルにわかる。
提案内容も話し方も、「もっとも」と説得力がある。
けっこう仕事してるんだと思えた。
２日の衆議院予算委員会（国会中継）である。
久間章夫議員の質問の種々の中、でおもしろかったのは「離島」対策。
離島に住んでくれる人がいるから、「日本領土」を侵されない。だから人口の少ない離島にも予算を、と言う。
たしかにそうだ、と私は妙に感心した。
久間氏の言は、なんでもかでも人口比で決めるなということ。

松岡利勝議員は「農族議員」のイメージだったと思う。
この人の質問もおもしろかった。
テーマはさすがに「日本食」。
日本産の高級りんごなどが海外でよく売れている。お米も日本よりもずっと高い価格で売れる。
松岡議員は「お米だけ持って行っても」と、松下電器とタイアップして中国に、お米と炊飯器をセットで売った。
このように日本の農業も将来に夢がある、ということを若い人・後継者に向って総理から伝えてほしい。
小泉首相も答弁で、輸入大国だけではなく、品質を高めて輸出をと奨励する。
「むかしは車はアメリカ、時計はスイス、～はドイツだった。今はどうですか、車も時計も日本製がいいと買われる。農業も、輸入ばかりでなく、いいものは高くても売れると考えて、がんばってもらいたい」（といった内容）

国内農政についても松岡議員は質問した。民主党の菅直人議員は１兆円を農家に渡せばいいと言ったが、と。
１兆円はトイレの水洗、農業水路等々、個人にばらまくのではなく、整備予算に使うべきだ、と言う。
違法伐採についても質問の松岡議員、農業への熱意、よく伝わりました。
久間・松岡両議員の好感度UP。

ところがテレビによく出ている民主党・仙石議員の質問に期待はずれ。「民主党きっての論客」とテレビで聞いたことがあるが、怒鳴るばかりで、「ところであなたはお仕事、なにしてたの？」と問い返したくなる。
野党だから非難・攻撃が仕事といえども、あまりに内容が大雑把、よく言えば抽象的。
小泉さん、こういうあなたは、あんたはと、具体的に示せない言葉ばかりだ。
私は聞きたい。民主党はこれはこうしてこれはこうします。
「少子化がこんなに進んでるんですよ、あんたご存知ですか」式では、わかりきった話ではないか。子供を生む家には１００万２００万円を支給、といったとんでもない予算話も。
言葉尻を取った「小泉総理の妄言禄」を質問とした菅直人氏も、貴重な時間を浪費した。残念！
自民党のほうが建設的だった。