テーマ:暮らしを楽しむ(384419)
カテゴリ:神道豆知識
今日は「三方」についてお話します。
「三方<さんぼう><さんぽう>」とは、神饌(神様へのお供え物)を載せる為の台です。 通常は檜などの素木<しらき>による木製で、折敷<おしき>と呼ばれる盆の下に直方体状の台<胴>がついた形をしています。 「三方」という名称は、台の三方向に穴があいていることから、「三方」とつけられたといいます。 三方を上部から見ると、四角または八角形をしています。 大昔は木の皮などを単に折り敷いただけで台はなかったことから、元々は折敷と台は分離していて、使用するときに台の上に折敷を載せて使用しました。 また、台に載せずに折敷だけで使用することもあります。 台の有無に関わらず真上から見た場合の形は四角形や八角形となり、そして、「折り敷く」という言葉から折敷と称されるようになりました。 今日では折敷と台が完全に結合したものが使用されており、折敷だけで使用するものは三方とは別に用意するようになっています。 台に開いている穴は「刳形<くりがた>」もしくは「眼象<げんしょう>」と呼ばれ、宝珠の形に彫られていますが、穴そのものには意味がなく、一種の装飾と考えます。 折敷には縁の板を留めるための綴り目(継目)がありますが、これは穴のない側の反対側になるように作られています。神前に供える際は、この綴り目(継目)を手前(自分の方)に向けて置きます。(穴のない側(綴り目の反対側)が神前に向くようにします。) この「三方」、古代には、高貴な人物に物を献上する際にも使用されておりました。 寺院でも同様のものが使われますが、三宝(仏・法・僧)にかけて三宝<さんぽう>と書かれることもあります。 折敷には縁の板を留めるための綴り目(継目)がありますが、これは穴のない側の反対側になるように作られています。神前に供える際は、この綴り目(継目)を手前(自分の方)に向けて置きます。(穴のない側(綴り目の反対側)が神前に向くようにします。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月02日 21時34分49秒
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