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カテゴリ:物語 鬼果
床屋 小鳥屋 書道手習いの看板 米屋 銭湯 雑多に軒を並べる表通り。 その裏道は 子供の領土。 「とうりゃんせ とうりゃんせ こーこはどーこの細道じゃ」 入国許可証はただひとつ。 子供であること。 子供以外は立ち入り禁止。 だから わたしも子供にかえる。 一緒に遊ぶ。 ゴムとび ケンケン 下駄かくし 「かーごめ かごめ」 輪の中 かがんで顔をおおう鬼は わたし。 「後ろの正面だーれだ」 鬼の後ろに居たのも ワタシ。 わたしが言う 「いちじくの花を探さなきゃ。」 ワタシが答える 「見えない花なんて いらない。 それより鬼果がいい。 食えば何でも思い通り。」 ワタシはわたしの手をひいて 走り出す。 「どこへ行くの?」 「鬼火を摘みに 奈落の底へ」 クリックが励みになります→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.30 11:08:56
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