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カテゴリ:物語 鬼果
少女は 花を踏みつける。 少女が植えた花ではない。 誰かが 種をまき 育てた花。 「あたしの好みじゃないの。色も 形も 匂いも。 この花のせいで 蜂や青虫もよってくる。 だから 踏んで 消してやるの。」 少女にとって大切なのは 自分にとって 得か損か。 自分が 好きか 嫌いか。 それがすべて。 「自分に正直に生きるの」 そう 笑う。 「あなたはあたしの味方でしょ? 一緒に 花を踏んでよ。」 わたしはうなずいて 花を踏む。 踏みにじるだけで 代わりの花は植えない。 少女の世界から 花が消える。 ワタシは ほくそ笑む。 「順調、順調。」 応援クリックお願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.30 11:07:21
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