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カテゴリ:ガシャ・ポン 天狗編
![]() 木陰にひそむ人間は 長い棒をよつばに 向けていた。 ちがう。 棒じゃない。 さんぺぇの全身が ぞわり と 鳥肌だった。 初めて見るはずの あれの まがまがしさを 知っている。 あれは よつばを 狙っている。 よつばの命を奪う。 さんぺぇは 叫んだ。 叫びながら よつばを狙う人間に向かって 走っていた。 そいつは あわてて 棒を さんぺぇに向け直した。 その棒が火をふいたのと オトーの雄叫びが 山を揺るがしたのと 風が吹きつけたのと すべてが 同時だった。 風音に よつばの声が遠ざかっていった。 さんぺぇにぃ さんぺぇにぃー ・・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.24 06:24:52
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