昔、傷ついた話。 〜親友とは?〜
みなさんには親友と呼べる友人がいるだろうか。小学生の高学年だったか、親に言われたひとこと。「あんたの親友って誰?」と。しばらく頭の中を様々な思考がぐるぐるする。「親友ってそもそもなんだ?」「・・・いたほうがいいものだよな」(「いない」と言えない感情が芽生える)「『友達』と『親友』は何が違うんだ?」「あれ、なんとなくだけど『親友』と呼べる存在、いないんじゃないか?」「あれ、この質問に答えられないのって、人間終わってる?」よく考えたことはなかったけど、「親友がいることは良いこと」「親友がいないのは、人間そのものor人間関係に問題がありそう」となんとなく思っていたことに気づく。そもそも、「親友とはなんぞや」という問いにすら答えられないのにも関わらず、だ。なんだかよくわからないものを、「いる・いない」と答えることはできない。質問されたその場で、どういう返答をしたのかはよく覚えていないが、しばらくして、もう一度聞かれた記憶があるから、ちゃんとは答えなかったのだと思う。さて、その後も、この質問は僕を苦しめ続けることになる。友達はいた。でも、親友は、、、わからん。親友ってなんだ?なんで、「いるよ」って即答できないんだ?おかしいのか??しばらく悩み続けた気がする。大学生になって、いろんな人といろんな話をして、なんとなく、「親友」の概念を理解しはじめる。そして、「親友なんて、生涯で数人できたらいいよね」という考えに出会う。もちろん、大事なのは、「親友とは何人いるのがいいのか」という話ではなくて、そもそも、いろんな考えがあって良い、ということ。いなきゃいけない、という思い込みから、当時の僕は傷ついた。いないことが悪い、という考え方しかできなかった。今思うと、きっと、他愛もない一言であり、そんな深いセリフじゃなかったんだと。いても、いなくても、どっちでもいいけど、ふと疑問に思ったから聞いてみただけ、と。そういうひとことが、人を傷つけることもある。悪意がないからねぇ。配慮しろって言ってもねぇ。言う側も、言われる側も、難しいよねぇ。ちなみに、今、親友はいるか、と言われたら、「考えたこともないよ」と回答するかな笑