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テーマ:気になったニュース(30263)
カテゴリ:いろいろ
Yahoo!ニュースの社会ニュースから引用します。
期待のデータ得られず、花粉症実験を“粉飾”…林野庁 花粉を作る雄花の多いスギを選んで間伐の対象とするスギ花粉症対策を2002年度から実施してきた林野庁が、その効果を確認するための調査で予想通りの結果が得られなかったため、机上計算の数値を実際の調査結果のようにして公表していたことがわかった。おお、これは2月14日の私の日記に書いたことを本当に実践した実例じゃないですか。 あれほど「論文は誠実に書きましょう」と言ったのに…。 (でも林野庁の技術者に同情できる自分もいます。ついやりたくなっちゃいますよね……) せっかくなので記事と言い回し変換を比べてみることにします。 効果測定調査は各都府県が行った。目視の調査は誤差も大きく(中略)予想外の調査結果が出た。このため同庁は(中略)調査の実測値を使う代わりに(中略)机上で計算した。これはこれですね。
「測定結果は、20~30%の伐採率で雄花が約50%程度減少」とホームページなどで発表して、成果を強調。計算結果と実測値がほぼ合致する3か所について(中略)成功例として説明していた。これはこれ。
間伐を行うと日当たりなどが良くなる。この結果、雄花の量が増えたり、雄花を付けなかった木が雄花を付けたりするため、効果を確認するには継続調査が欠かせない。しかし同庁は「自治体の協力が得られなかった」として継続的な調査をほとんど実施していなかった。3年間の調査結果があるのは3か所だけで、うち2か所では間伐を行わなかったスギ林と比較して効果が確認できなかった。これなんかこれでしょう。
うむ。ぴったりですね。 5年計画の事業の最終年度で報告書を作成するときに、事業成果を良く見せかけるために"つい"やってしまったんでしょうね。その気持ち、少し分かります。でもやっぱり研究者としては事実に正直にあるべきだと思います。 最後に林野庁整備課長の弁明が、言い回し変換の結果でないことを期待しています。 「(前略)データを偽造したつもりはないが、誤解を招く恐れがあるかもしれない。間伐の効果はあるはずだ。今後、きちんと検証していきたい」
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Last updated
2006年02月21日 17時50分42秒
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