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テーマ:猫のいる生活(136015)
カテゴリ:自然科学・宇宙
オスの三毛猫の最後のパターンを紹介します。
パターン3:突然変異型 これは基本的にはオレンジ遺伝子を持つオス猫(XYをもちX上にOを持つ)のO遺伝子が突然変異によってoに変化してしまったパターンです。 一度変異してしまうと、その後の細胞分裂では変異が保存されたまま細胞が増殖していくため、これらの細胞群によって黒の毛色が発現します。 個体としては正常なオスなので、もちろん生殖能力を持ちます。 これでオスの三毛猫のパターンすべてです。 文献[1]からの孫引きになりますが、1万7000匹の三毛猫を調査した結果を元にオスの三毛猫が出現する頻度を統計的に予測した研究では、だいたい3万匹に1匹の割合になるそうです。 やはりオスの三毛猫というのは珍しい存在なんですね。 もし町でみかけたら……、捕まえて売り飛ばそうなんて考えずに優しく見守ってあげたいものです。 今回は珍しい毛色の三毛猫写真を紹介します。 いずれも英語版wikipediaの"Tortoiseshell cat"からGPLDのライセンスの元で再利用が許可されている画像を引用します。 これは黒毛にダイリュート遺伝子(遺伝子型dd)が作用してブルーになった三毛猫です。 よく見ないと分かりませんが、右の後ろ足の先端あたりに小さくオレンジ色の毛色がありますね。立派な三毛猫です。 これもダイリュートの影響を受けている三毛猫です。シャム猫の遺伝子(いずれ説明しますがサイアミーズ(シャム猫)遺伝子というのがあります)を受け継いでいるものと思われ、顔や足先が黒のポイントになってます。 この猫も後ろ足(尻尾かな?)の先端にオレンジがあるので三毛猫です。 どちらも日本でよくみかける三毛猫とはかなり異なり何となくゴージャスっぽいです。こういう猫も私は好きですが、どちらかというと日本に良くいる(日本人にとって)スタンダードな三毛猫の方が愛着がわきますね。 参考文献 [1] ローラ・グールド著, 七戸和博・清水眞澄監修, 古川奈々子訳, "三毛猫の遺伝学", 翔泳社, 1997年9月. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年08月18日 16時25分25秒
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