潜在意識が自分を守る
「うつ病」を体験した後、学んだことがあります。それは、潜在意識がその人の命を守るために「うつ病に仕向ける」という側面がある、ということです。 このままでは、その人がストレスで死んでしまうと潜在意識が感じ取ると、もうこれ以上行動できないように、自動操縦機能を使って「うつ病モード」に導き、行動意欲を無くして、自己防衛を図るのだそうです。 そう言われてかえりみれば、「あのまま同じ仕事をしていたら・・・」と思うと、賢ちゃん、納得してしまいます。 私の中の潜在意識が、私を守るために「うつ病にしてくれたんだな」って、自分自身の中に授かっている「すごい機能」に感謝すると共に、感動してしまいます。 そこで、仕事で行き詰って悩んでいる人には2種類あることに、気付いたのです。 一つは、その仕事がその人の持ち味(ミッション)に合っていて好きなんだけど、スキルが足らなくて悩んでいる人。つまり、仕事に対してプラス感情を持っている人。 もう一つは、その仕事がその人の持ち味(ミッション)に合っていなくて、仕事そのものがストレスになってしまっていている人。つまり、仕事に対してマイナス感情を持っている人。 前者はスキルを身に付ける機会を与えて励ませば確実に、いきいきしてきます。 でも、後者の場合はその仕事に従事していても「その人の大切にしたいことが、大切にできない」と無意識に感じてしまっているのですから、いくらスキルを与えて励ましても、いきいきしてこないのです。 私はうつ病モードに入りかかった頃、ある方から「“今の仕事は自分に合っている、きっとうまく行くようになる”と、事ある毎に思いなさい」と指導を受けました。でも何度試みても元気になれませんでした。 この原因が、潜在意識のマイナス感情にあったのだと分かると、当然の結果であることが良く分かります。「うつ病の人に“頑張れ!”と言ってはいけない」という意味も、心から納得できたのです。 仕事で行き詰って悩んでいる人には、きちんと「個性出し」をして、その人の大切にしたいことが、その仕事で大切にできるかどうかを明確にすることが、極めて重要であることを、体験的に学ぶことができたのが、賢ちゃんにとってとても大きな収穫でした。 この経験が、私のコーチングに大きく貢献してくれていることに、心から感謝しています。 まさに「我、幸いにしてうつ病を得たり」の心境です。