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カテゴリ:健康・ダイエット
小泉純一郎が「人には、上り坂、下り坂、そして、まさか がある」と言ったと友人から聞きました。
しかし、少なくとも「株」の世界では「まさか」はありません。 あるのは、「確かな情報戦」です。 「ワーテルローの戦い」で、イギリス・オランダの連合軍とプロイセン軍は、ナポレオン1世が率いるフランス軍を打ち破りました この知らせの一報を誰よりも早く知ったネイサン・マイヤー・ロスチャイルドは、ロンドン証券取引所に向けて「ナポレオン軍勝利した」とのメッセージを付けて、伝書鳩を放ちました。 翌朝、証券取引所は、「ナポレオン軍が勝利して、イギリス軍が負けた」という知らせで、誰もが捨て値で株を売りに出しました。 「イギリス・オランダ連合軍が勝った」と知っているロスチャイルドは、ひとり、売りに出た全部の株を買いまくりました。 その日の取引が終了したとき、彼は取引所に上場されている全株の62%を所有していました。 株価は市場原理で動いているのではなく、このような「情報」によって、管理・支配されています。 ロスちゃんが、お金の蛇口を開けますと、株は買られ、株価が高騰し、 ロスちゃんが、お金の蛇口を閉めますと、株は売られ、株価は安くなります。 これを「市場原理」と言うのであれば、市場原理ではあります。 さて、北海道新聞9月30日夕刊と10月1日朝刊には「まさか」の大見出しが踊っています。 「米下院 金融法案否決」 「NY株終値777ドル安」 「過去最大の下げ幅」 東証一部 時価総額100兆円減 朝刊の「社説」から引用します。 「最大7千億円(約75兆円)の公的資金による金融機関の不良債権買い取りを柱にした緊急経済安定化法案が、米下院で否決された。 法案は公的資金の段階的投入や監視機関の設立、経営者の報酬制限などの修正を加え、米政府と議会幹部が合意していた。 それが一転否決されたのは、経営に失敗した金融機関の損失を国民が負担することに、米国内で強い反発が起こっているためだ。 11月の大統領選・議会選を控え、有権者の声を意識せざるを得なかったのだろう」 引用終了 「有権者の声を意識せざるを得な」い、議員が一人でも存在していたら、今日のアメリカ合衆国(USA)は、一人前の「独立国」として存在しているでしょう。 ロスちゃんにとって、株価は、上がったり、下がったりしてこそ、「稼ぐ」ことができます。 「何時、下がるか」「何時、上がるか」を事前に知っていますと、莫大な利益を強奪することができます。 今回も、ロスちゃんは、事前に「根回し」を行い「否決」されることを仕掛け、結果、「大幅な株安」に陥ることは承知していました。 これで何が起こるかと言いますと「彼は取引所に上場されている全株の62%を所有していました」というように、「独占化」が加速していくだけです。 いずれ、同法案は更に修正の上、議会を通過することでしょう。 結果、株価は高騰します。 「一粒で、2度美味しい」とは、このことでです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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