サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　週間天気予報では散々悪いと伝えられていた連休。
フタを明ければ土曜日くもり、日曜日晴れ。
ヤキモキして損した。台風の進路に大きく左右される
初秋の天気である。

　日曜日は約３ヶ月半ぶりに宮ヶ瀬を散策した。
今の時期なら、渡りの見られる場所が他にもあるんだろうけど
マイ・フィールドに長いブランクがあると禁断症状が出るようだ。
まだ冬鳥は来てないだろうし、昨年の同時期に訪れた際は
野鳥の画像ゼロという日記を書くはめになった。
それでも５時に起きて行ってしまう。病気だ。

　バード・ウォッチングの楽しさは
当然野鳥との出会いにあるだろうけど
この野鳥に会いたい！と狙いを定めて足を運ぶより
何が出るかわからない、出るかどうかもわからない
そんな非効率的ともいえる不確定要素に賭けることがある。
そんなときは、気持ちが前向きな証拠なのだ。

　７時から林道に入ると、さっそくモズの高鳴きが聞こえてきた。
カケスがフワフワと舞い、ヒヨドリが騒ぐ。
コゲラを見ていたら、多数のシジュウカラ、メジロ、ヤマガラが
続いて登場。どうやら混群のようだ。

　休憩していると、目の前の茂みで大きな羽音。
至近距離に色鮮やかなアオゲラが登場した。
後頭部だけが赤いのでメスだろう。



　マンガ「とりぱん」でもお馴染み
ポンちゃんである。



　この日の湖周辺では、陽気が良くなったせいもあり
釣り人の姿が目立つ。しかし、この湖での釣りは全面禁止である。
時折、湖上パトロールの船が警告するが
聞く耳を持たないようだ。立ち入り禁止区域で
堂々と釣り糸を垂らしている。毎年、オシドリが飛来する場所だ。
　これは密漁じゃないの？もし、この湖がロシアの管轄だったら
狙撃された上に罰金刑だな。

　いつもの折り返し地点である橋に到着。
なかなか落ち着かないカワセミを見ていたら
コゲラが至近距離に。続いて登場したのはヤマセミ。
キャキャッと鳴きながら目にも留まらぬ速さで
飛び去ってしまった。証拠写真くらい欲しかったなぁ。
カワセミの２倍以上の大きさ。とても存在感がある。

　のんびり復路を歩く。今度はアオゲラのオスも見た。
あと１ヶ月もすれば、北から帰って来る顔ぶれが
加わるだろう。まずはオレンジ色が目映い使者。
さらに１ヶ月経つと、いつまでも憧れの赤い人気者。
茂っている葉が色付き、落ちれば野鳥達の姿が
浮き出るに違いない。

　最後はビジターセンターで成果を報告。
今年は木の実が不作の恐れ。クマの目撃情報もあり
充分な警戒が必要だとか。私が歩く林道は問題ないというが
何が起こるかわからないのが自然の法則。
昨年はイノシシとニアミスしたし、気は抜けない。



　午後は森野コルリさんに教えて頂いた
大和市の常泉寺へ向かった。（写真は後日）